強制わいせつ罪 被告に実刑判決 女子高生の体触る 長崎地裁

 人けのない路上で女子高校生の体を無理やり触ったとして強制わいせつの罪に問われた諫早市高来町、40代男性被告に対し、長崎地裁は27日、懲役1年10月(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。
 起訴状によると、被告は7月16日午後8時10分ごろ、路上でいきなり女子高校生の背後から抱きつき、体を触った。検察側の冒頭陳述によると「虫が付いているよ」と言って接近したという。被告はこれまでの公判で起訴内容を認め、「職場で理不尽に怒られストレスがたまっていた。発散するため犯行に及んだ」と述べていた。
 裁判官は「突然強度なわいせつ被害に遭った被害者の精神的苦痛は非常に大きい。健全な成長に悪影響を及ぼすことも十分考えられる」と指摘した。

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