目指せセンバツ① 投打でソツなし、明豊が九州王者を狙う

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 春のセンバツ甲子園出場の参考資料となる「第147回九州地区高校野球大会」が今月31日から始まる。県内からは予選を勝ち抜いた明豊と大分商業が出場する。両校とも昨年のセンバツ甲子園出場が確定しながら、新型コロナウイルスの感染拡大による中止の憂き目にあった。気持ちを新たに、聖地を目指す両チームを紹介する。

 

 県予選は決勝を含め全5試合を圧勝し、2季ぶり16度目の優勝を飾った明豊。川崎絢平監督は「出来過ぎ。投手は大崩れすることはないと思っていたが、想像以上に点が取れた。ここで取れればという場面で点が取れたことが大きい」と振り返る。決してヒット数が多くはなかったが、対戦校の監督に「憎らしいほどボール球を振らない」と言わせた制球眼があった。走者を出せば犠打や犠飛で得点圏に走者を進め、盗塁やエンドランなど小技を絡めた攻撃で相手に主導権を握らせない試合運びを見せた。ヒット数より得点が上回る試合が多かったのもソツのない攻撃によるもの。3番の黒木日向(2年)は弱点が少なく新チームを象徴するような打者であり、4番・東孝太郎(2年)が広角に打てる大砲。懸念材料は県予選では僅差の試合がなく、「競った展開でここ一番の精神的な強さを出せるか」(川崎監督)を試せなかったことぐらいだ。

 

県予選で本塁打を放った東孝太郎

 投手陣は右の京本真(2年)、左の太田虎次朗(2年)の2枚看板が抜群の安定感を見せている。身長187㌢から投げ下ろす京本は角度のある変化球とストレートのバランスが良く、打者に向かっていく気持ちも強い。また、バッターボックスに立った打者と相対したときに感じ取る観察眼も優れ、自らの意思で配球を組み立て、打ち取るすべを持つ。京本は「打てるものなら打ってみろと思って投げている」と強気のピッチングでマウンドに立つ。一方の太田は冷静沈着。「ポーカーフェースで左右関係なく三振が取れる」と川崎監督。多彩な変化球で今夏の甲子園交流戦に出場した。大舞台に強い強心臓で九州の好打者を手玉に取るはず。

 

 県予選が終わってからは、調整より成長を促した。「秋は一日一日伸びる時期。もっと上手くなりたいという向上心が必要」と積み上げた練習の成果とチーム内の競争で安定した野球ができるようになった。今年のチームは投手に力があり、先制点を取れば勝ちパターンに持ち込める。「ビッグイニングを作られることはないので、先制、中押し、ダメ押しでリードを許さず勝ち切りたい」(川崎監督)。

 

大会優勝を狙う明豊

(柚野真也)