九州高校野球31日から 長崎日大、22年ぶりの“春”へ活気

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リードオフマンとして期待がかかる長崎日大の山口聖=西海市、大島若人の森野球場

 選抜高校野球大会出場校の選考資料となる第147回九州地区大会は31日~11月5日、長崎市の県営ビッグNスタジアムと諫早市第1野球場で行われる。各県代表の16校が、来春の甲子園を懸けて熱戦を繰り広げる。
 長崎県からは県大会を制した大崎が2年連続3度目、準優勝の長崎日大が4年ぶり23度目の出場。大崎は第1日の1回戦第2試合(31日12時30分・諫早市第1野球場)で開新(熊本2位)と、長崎日大は第2日の1回戦第1試合(11月1日10時・県営ビッグNスタジアム)で宮崎商(宮崎1位)と顔を合わせる。
 県大会終了後の24日は練習試合をした両校。県内ではライバルでも今回は「ともに勝ち上がろう」と健闘を誓い合った。
 昨年Vの明豊(大分)をはじめ、福岡大大濠、九州国際大付(福岡)、神村学園(鹿児島)など他県の学校も手ごわいが、秋はどこも発展途上で、同じ高校生。選抜出場が有力となる4強以上へ2校同時に入る可能性は十分ありそうだ。

 長崎日大は部長だったOBの平山監督が就任して2年目。41歳の指揮官をはじめ、20~30代の部長やコーチ陣とともに、22年ぶりの選抜へ活気づいている。
 県大会は試合を重ねるごとに勢いづき、成長を見せた。3回戦で0-6から試合をひっくり返すと、長崎商との準々決勝は九回に2点差を追いつき、勝ち越された延長十一回に逆転サヨナラ。準決勝は昨年九州4強の創成館を倒してきた海星に打ち勝った。鎮西学院との1回戦を皮切りに、実力校が集まるパートをノーシードから制した。
 計6試合で49得点、26失点(平均8.2得点、4.3失点)。守備は7失点した大崎との決勝でやや精彩を欠いたが、県大会全体を通じて、緊迫した場面でも粘り強く守りきる集中力を発揮した。
 投手陣は主将でエースの右腕石橋を筆頭に5人が登板した。左腕や下手投げなどタイプが異なる分、ワンポイントを含む継投のタイミングがカギとなるが、石橋の出来が何よりも重要。県大会後は変化球を一層生かせる配球に取り組んでいる。
 攻撃は調子を見極め、打順を積極的に組み替えてきた。得点源は県大会終盤から1番に定着した山口聖。チームトップの安打数と打点を記録して打率4割6分2厘と安定している。4割超の田中や山口滉、白川のほか、好機で回ってくる可能性が高い百武、鈴木、石橋らの活躍も欠かせない。
 1回戦で戦う宮崎商も宮崎県大会準決勝で九回に追いつき、延長サヨナラ勝ちするなど、勝負強さを見せてきた。ここを勝てば、大きな弾みがつく。石橋は「どれだけ自信を持って臨めるか。県大会は好打者に厳しくいきすぎた球もあった。割り切って投げるところは投げて、粘り強く戦いたい」と意気込む。