九州高校野球31日から 大崎、地域とともに甲子園へ

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抜群の制球力を誇る大崎のエース坂本=西海市、大島若人の森野球場

 選抜高校野球大会出場校の選考資料となる第147回九州地区大会は31日~11月5日、長崎市の県営ビッグNスタジアムと諫早市第1野球場で行われる。各県代表の16校が、来春の甲子園を懸けて熱戦を繰り広げる。
 長崎県からは県大会を制した大崎が2年連続3度目、準優勝の長崎日大が4年ぶり23度目の出場。大崎は第1日の1回戦第2試合(31日12時30分・諫早市第1野球場)で開新(熊本2位)と、長崎日大は第2日の1回戦第1試合(11月1日10時・県営ビッグNスタジアム)で宮崎商(宮崎1位)と顔を合わせる。
 県大会終了後の24日は練習試合をした両校。県内ではライバルでも今回は「ともに勝ち上がろう」と健闘を誓い合った。
 昨年Vの明豊(大分)をはじめ、福岡大大濠、九州国際大付(福岡)、神村学園(鹿児島)など他県の学校も手ごわいが、秋はどこも発展途上で、同じ高校生。選抜出場が有力となる4強以上へ2校同時に入る可能性は十分ありそうだ。

 大崎は就任3年目の清水監督の下、着実に力をつけて昨秋、58年ぶりに県大会で優勝。続く九州大会は初戦で延長の末に敗れ、今夏もコロナ禍で甲子園が失われたが、この1年間、県内公式戦で無敗を誇る。3年生の悔しさや力強く後押しする地域の思いを背負って、西海市悲願の舞台を目指す。
 県大会は5試合すべて4点差以上で快勝。計40得点、11失点(平均8得点、2.2失点)と堅実な試合運びを見せてきた。レギュラーは昨季から大幅に入れ替わっただけに、やや守備に不安を残すが、秋の時点では投打で高水準といえる。
 大黒柱はエースの右腕坂本。県大会は「調子が上がらなかった」中でも30イニングを投げ、防御率1.20をマークした。空振りを取れる変化球が魅力の一つだが、最大の武器は県大会で与四球わずか2の制球力。清水監督が課題に挙げる配球面の精度が上がれば、大量失点の心配はない。
 完投能力がある坂本とともに期待されるのが、身長181センチ左腕の1年生勝本。しなやかでバネがあるフォームから質のいい球を投げる。連戦や全国を見据えると、必要不可欠な成長株だ。
 打線も力強い。中軸の調と松本はともに県大会で2本塁打。チーム最高打率4割4分4厘の村上と乙内翔のほか、3割超のリードオフマン池田、田栗の振りも鋭い。下位打線も走力があり、機動力を絡め、効率よく得点を狙っていきたい。
 初戦の相手となる開新(熊本)は25年ぶり3度目の九州舞台で、同じく初の甲子園を狙う。投手陣のリードも任される調は「力で負けないようにしたい。しっかり打者を見て配球する。3年生も本来は甲子園に行けた。3年生を連れていく」と闘志を燃やしている。