あの超問題作『ボラット』で汚名を着せられたカザフスタン、まさかの観光PRにあの名ゼリフを採用!?

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特徴的な髪型×濃い口ひげ×癖の強いイントネーション、一度見たら忘れられない強烈なルックスと溢れる個性で大ヒットした社会派風刺コメディ『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(2006年)。

カザフスタン国民を風刺した映画で、カザフスタンにネガティブなイメージを与えた映画にもかかわらず、なんとカザフスタン観光局が公式CMで、ボラットのキャッチフレーズ「ベリーナイス!」をスローガンとして採用したことがこのたび明らかになった!

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公開されたCM動画では、観光客が美しいカザフスタンの街を散策し、美味しい食べものや、近未来的な建造物、自然に触れ「とてもいいね!(Very nice!)」と感動する姿が映し出されている。ボラットによって与えられたカザフスタンのネガティブイメージを逆手にとった、斬新なPR方法だと称賛するコメントが溢れている。

『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』では、英国のコメディアンであるサシャ・バロン・コーエンが、カザフスタン人ジャーナリストのボラット・サグディエフに扮して、カザフスタンという国には男尊女卑や反ユダヤ主義的思想の人々が住んでいる後進国であるとブラックユーモアたっぷりに描き、世界的に大きな波紋を呼んだ。登場人物の多くは映画の撮影であると知らされていなかったため、本作によって悪評がついてしまった人たちから実際に訴訟を起こされる事態に発展した超問題作だ。

そんな悪名高いボラットのフレーズをカザフスタン政府が採用するというアイデアは、2013年にカザフスタンに移住し、現在はツアー会社を営むアメリカ人デニス・キーン氏が発案したそうだ。続編最新作『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』(2020年)の予告編を見て、カザフスタンの観光局に提案したところ、すぐに受け入れてくれたそう。

「アメリカに帰国した人々がカザフスタンについて話すとき、彼らの話題はボラットに始まり、ボラットで終わることが多かった。観光局はただ“これは完璧だ、まさに我々が探しているものだ”と言ってくれたよ。カザフスタンは“とても良い”国なので、それ自体は良いフレーズなのだが、そのフレーズの中に、毒舌でチープな要素が入っているという事実が、より面白くしているんだ。」と語った。

14年ぶりとなる続編最新作『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』2020年10月23日(金)よりAmazon Primeで独占配信を開始した。最新作では、カザフスタン政府の命令でジャーナリストのボラット・サグディエフがアメリカ合衆国に潜入し、トランプ政権との関係構築のために娘とともに奮闘する姿が描かれる。マイク・ペンス米副大統領とトランプ大統領の顧問弁護士ルドルフ・ジュリアーニが出演している。

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