Insta360、ポケットサイズの360度カメラ「Insta360 ONE X2」発表

Insta360 Japan株式会社(以下:Insta360)は、ポケットサイズの360度カメラ「Insta360 ONE X2」(以下:ONE X2)を発表した。希望小売価格は税込55,000円。

ONE X2は、360度、ステディカム、InstaPano、マルチビュー、4つの撮影方法が一つになったポケットサイズの多機能カメラ。手ブレ補正、5.7K 360度動画、IPX8防水、360度タッチディスプレイ、AIによる編集機能などの機能を備えている。カメラ単体であらゆるアングルが撮影可能なため、専門性の高いカメラマンやドローンを活用しなければ撮影できなかった映画のような撮影を可能にするという。

編集時に好みのアングルを選択、あるいはONE X2のAIに任せるだけで撮影が可能。360度ではなく、ステディカムモードを使用することで通常の動画を撮影することができる。同モードでは2つあるONE X2レンズの片面のみ使用しているため超広角の映像を撮影することが可能。数回タップするだけでInsta360アプリや、デスクトップソフトのAI機能を活用し編集することができる。

InstaPanoはパノラマ写真を撮影するための新しいモードで、風景に沿ってカメラやスマートフォンを動かして繋ぎ目の目立つパノラマ写真を作成するのではなく、一回タップするだけで撮影が可能。また、2つのアングルを異なる視野で同時に表示し、アプリの顔追跡は顔を常にフレームに収めることができる。

手ブレ補正と水平補正アルゴリズムが向上し、安定した映像をジンバルを使用せずに撮影することできる。また、編集中に自撮り棒を消すことができるため、カメラマンやドローンがなくても空中からのアングルで撮影が可能。

Insta360アプリの編集ラボは、360度編集技術を使用した一回タップするだけのテンプレートを集めたもので、テンプレートは定期的に更新される。ドリーズームやストップモーションのようなテンプレートは、画面をタップするだけで映画風エフェクトを作り出すという。ゴーストタウンは、360度タイムラプス映像から通行人を消去した写真を出力できる。

撮影中にタップまたは音声コマンドでターゲットを選択し、アプリやStudioで編集すると、ディープトラックアルゴリズムが人や動物など動きのある被写体を追跡し、障害物があっても追跡対象を画角の中心に保ち続けることができる。

360度で撮影する利点は、撮影時に被写体にカメラを向ける必要がないことだが、指先一つでどのようなアングルにも変更できるため、映像を共有しようとする際は面倒なことになりかねないという。オートフレームは360度映像をくまなく調べ、リフレームしてハイライトシーンを見つけ出すことが可能。フリーズフレームを追加して動画の再生速度を停止するまで遅くし、アクションが最高潮に達した場面でリフレームするような編集が、動画の再生速度設定画面をタップするだけでできる。

PureShotモードは低照度下で撮影した写真のノイズを低減し、細部を残しながらダイナミックレンジを拡張する。AquaVisionは、水中で撮影したコンテンツの色バランスを自動的に調節する。高性能なバッテリーは容量1630mAhで80分の連続撮影を可能にし、新しい高輝度HDタッチスクリーンは撮影したコンテンツを360度でプレビューできる。

ONE X2はIPX8防水で水中撮影が可能で、潜水ケースなしで水深10mまで撮影でき、潜水ケースを使えば水深45mまで水中スティッチングでの撮影ができる。新しい風切り音低減アルゴリズムを備えたステレオ録音や、完全没入型体験のためのアンビソニック録音が可能。

音声制御はONE X2が手の届かないところにあっても撮影をコントロールできる。AirPodsを接続してカメラを制御したり撮影中に録音することが可能。ONE X2をウェブカメラとして使うと、Zoomなどの会議プラットフォームで広角分割画面ビューが利用できる。また、FacebookやYouTube、カスタマイズしたRTMP機能対応の360度動画チャンネルで360度のライブ配信も可能。

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