地盤改良の石敷き 野々市・末松廃寺跡調査で確認

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 野々市市教委による国史跡「末松廃寺跡」(末松2丁目)の発掘調査で、金堂の北東隅から石敷きが見つかった。昨年度の調査でも部分的に出ていたが、広範囲に調査した結果、建設前に地面を掘り込み、土や石を入れる掘込地業(ほりこみじぎょう)(地盤改良)と分かった。多量の石を丁寧に敷いたケースは全国的に少なく、金堂の建立に高度な技術を駆使したことが明らかとなった。

 28日の市議会教育福祉常任委員会で報告された。

 石敷きは約20平方メートルの範囲に直径30~40センチほどの河原石約100個がきれいに敷き詰められていた。市教委によると、掘込地業は土を固めて何層にも重ねていく方法が多く、石を並べて丁寧に掘り込む類例は少ない。

 市教委は11月1日午前10時~正午、現地見学会を開く。担当者は「建物をしっかり丁寧に造ろうとした痕跡が見られたことは意義がある。寺が建てられた過程を明らかにしていきたい」と話した。

 末松廃寺は7世紀後半に建立された北陸最古級の寺とされる。1939(昭和14)年に国史跡に指定された。金堂と塔の存在が明らかになっており、61年に和同開珎(わどうかいちん)銀銭が発見され、71年3月に石川県内初の史跡公園として整備された。市教委は史跡公園の再整備を目的に2014年度から第2期発掘調査を行っている。