金沢競馬、売上額38%増 県営、今年度上半期145億円

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 石川県営金沢競馬の今年度上半期(4~9月)の売上額が前年同期比38・2%増の145億2780万円となったことが28日、県への取材で分かった。新型コロナウイルス禍でほとんどのレースが無観客で実施。入場者数は97・5%減の2729人と激減したが、インターネット販売が76・9%増と急伸し、売上額を押し上げた。県は巣ごもり生活を送る人が急増したためとみる一方、入場者数の回復へ感染症対策を進める。

 県営レースの開催日数は前年同期より1日少ない40日で、観客を入れた日数は2日だった。売上額のうち、ネット販売は144億4128万円で、全体の99・4%を占める。金沢競馬の窓口で自場レースの馬券を売る「自場販売」は3990万円(前年同期比97・1%減)、他の競馬場で金沢競馬の馬券を売る「他場販売」は4661万円(同95・3%減)だった。

 今年は新型コロナの影響で、3月15日から無観客レースを余儀なくされた。9月27日に観客入場を再開したが、現在も会員限定で1日最大1300人に制限している。

 そんな中、ネット販売が大きく寄与した。金沢競馬の昨年度の売上額のうちネット販売が78・7%を占め、137億8476万円と過去最高となったが、今年は上半期だけでそれを上回った。

 県競馬事業局は、新型コロナの影響で外出控えが進んだ中、スマートフォンなどを使って自宅で全国のレースを気軽に楽しめるネット販売が娯楽の一つとして定着したとみる。コロナ禍以降、現金購入からネット販売に切り替えた客層が多いという。

 ただ、担当者は「金沢競馬はお客さんに来ていただいてこそ成り立つ」と来場を呼び掛ける。コロナ対策として、入場門手前にはサーモメーターを置いたほか、投票機やマークシートの記入台にはアクリル板を設置。トイレや喫煙室の利用人数を制限し、有人窓口やキッズ、ベビールームの使用を中止した。

 今後は観客間の距離を保つため、パドックに立ち位置を指定するシールを貼る予定で、担当者は「引き続き来場者の安全安心に努め、競馬場に足を運んでもらえるよう取り組みたい」と話した。