「Bose QuietComfort Earbuds」の“圧倒的なノイキャン性能”を使いこなす! 5つの生活シーンで検証

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ボーズと言えばノイズキャンセリング機能の先駆者であり、完全ワイヤレスイヤホンへの対応を期待するポータブルオーディオファンは多かった。そのような中、待望のアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Earbuds」(以下、QC Earbuds)がとうとう発売された。

「Bose QuietComfort Earbuds」ソープストーン(¥33,000/税込)

同社製ノイズキャンセリングヘッドホンと同じシリーズ名「QuietComfort」を冠したモデルであり、その消音性能が気になっている人も多いだろう。そこで今回は2日間持ち歩き、コロナ禍を想定した5つの生活シーンごとにノイズキャンセリング性能、使い勝手、サウンド等を確かめた。

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■ハリのあるサウンドと、極めて自然なノイキャン性能が光る

レビューに入る前に、QC Earbudsの概要を紹介しよう。本機は前作「Bose SoundSport Free」から約3年ぶりとなる完全ワイヤレスイヤホン。前モデルと比較すると充電ケース、イヤホン本体ともに小型化されている。

イヤホンサイズも小型化し、装着時の見た目もすっきりとした

QC Earbudsは、1回の充電で最大6時間の再生が可能。充電ケースで2回フル充電でき、併用すれば最大18時間も再生できる。また15分の充電で2時間再生できる、便利なクイックチャージ機能も備える。充電ケースへの給電はUSB-C端子経由に加え、Qi規格のワイヤレス充電も対応する。

充電ケースはUSB-Cおよびワイヤレス給電に対応
イヤホン収納部の真ん中にペアリングボタンを配置している

そして、新たに開発されたシリコン製のStayHear™ Maxチップが付属。ノズル部分とフックが一体化しており、優しくかつしっかりと耳にフィットする。装着にはややコツがあり、ノズルを耳に差込んだら後ろ向きに回転させるように固定する。

StayHear™ Maxチップは3サイズ付属。M(2)がイヤホンに装着済みの状態で同梱され、S(1)/L(3)が別途用意されている

専用アプリ「Bose Music App」が用意されており、メニュー内にはイヤホンの正しい装着方法の解説と、フィット状態をチェックする機能が付いている。ノイズキャンセリング性能を十分に発揮させるには、正しい装着が不可欠。この機能を参考にして、いつでも正しく装着できるようにするのがポイントだ。

専用アプリ「Bose Music App」を用意
Bose Music Appでは、イヤホンの正しい装着方法の解説とチェック機能を搭載、装着のサポートをする

ノイズキャンセリングの効き具合は、最小が「0」で最大が「10」の全11段階あり、アプリで1段階ずつ調整できる。左イヤホンの2回タップで切替えられる「プリセット」機能も備え、デフォルトは「10」「5」「0」の3段階。この値も11段階から自分好みに設定が可能だ。

一聴してそのサウンドは力強く、骨太だ。中域は肉厚で明瞭、女性ボーカルでは声に潤いがあり瑞々しい。高域はやや抑えめで一歩下がった印象だが、ハイトーンボイスやホーンセクションになると、スッと前に出てくる。余力を残しておきつつ、ここぞと言うときにアクセルを踏むような印象だ。

イヤホンとペアリングが完了すると、名前が付けられる様に。他にも初回接続時には本体操作に関わるヒントが自動でアナウンスされる

音に芯があり、引き締まった低域も同様。EDMやロックのような曲では、リズムをグルーヴィーに刻む。ジャンルを問わず、その楽曲の一番魅力的なサウンドを、巧みに切り取る音作りだと感心させられた。

検証の前に、ノイズキャンセリング性能をまず室内でチェック。自分が居る場所の空間感はそのままに、ノイズだけがスッと無くなる感覚だ。一般的なアクティブノイズキャンセリング機能では程度の差はあれど、鼓膜が詰まったようになり、周囲が静かな空間に切り替わって、外の世界と遮断されるイメージがある。QC Earbudsにはこのようなプレッシャーや閉塞感は全く感じられない。

ノイズキャンセリングの効果を調整すると、トランスペアレンシー機能が働き、周囲の空間感は変わらないままに外音のボリュームがリニアに変化する。ノイズの音量が変わるだけで、とにかくイヤホンの中と外がフラットなのだ。「0」のフルトランスペアレンシー状態では、イヤホンを付けていないのとほぼ同じ感覚で周囲の音が聴き取れる。この効果が実際のシーンでどう使えるか、気になるところだ。

最近はコロナ禍でテレワークが一気に浸透し、自宅作業が増えたと言う人は多いだろう。とはいえ、出社日がないかというと、なかなかゼロにはならない。ここではそんな現状とアフターコロナの生活を想定して、電車移動やカフェでの軽食、ジム、オンライン会議など、幅広いシーンでQC Earbudsの使い勝手を確かめた。

ノイズキャンセリング効果は11段階で調整可能。左イヤホンの2回タップで切り替えられるプリセットは、歯車マークから設定内に入り、「ノイズキャンセリング」の項目で設定可能だ

なお、プリセット設定はデフォルトのまま「10」「5」「0」の3段階としている。検証ではシーンに応じて、ノイズキャンセリング効果をアプリ側で11段階からこまめに切り替えている。

【シーン1】ウォーキング

■取り込んだ外音がナチュラルかつ低音量でリスニングを損なわない

1日目は出社日を想定。ちょうど打合せの予定があったため、朝から電車で移動する。筆者宅から駅までは徒歩で約10分程度。お気に入りの女性ボーカルを聴きながら向かうことにした。

いざ装着して、まずは駅まで歩いてみる

家を出てすぐに、QC Earbudsを装着する。充電ケースから取り出した状態のノイズキャンセリング設定は最大の「10」だ。耳にセットすると周囲の騒音がスッと消え、いかに普段、自分がさまざまな音に囲まれていたかを実感する。

背後から来る車の走行音が分かるよう、左イヤホンを2回タップして「5」に切り替える。これでナチュラルに外音が聴き取れる。それでいて、取り込まれる外音は、聴いている音楽よりもボリュームが抑えられた状態のため、リスニングへの影響は極めて少ない。

左イヤホンを2回タップでノイキャン調整。右側では再生/停止などの操作が可能だ

また、カナル型イヤホンのように遮音性が高いと、足音が聞こえて気になることがあるが、本機は装着時の耳への圧力が強すぎないためか、ほとんど気にならなかった。

電車やカフェなどでは、レベル10で驚きの消音性能を発揮

【シーン2】電車

■電車の騒音をほとんど打ち消す、耳を疑うほどの消音性能

駅に着いたら左イヤホンをタップし、ノイズキャンセリング設定を最大の「10」にする。程なくしてホームに電車が入ってきたが、騒音はほとんど聞こえない。耳を疑うほどの圧倒的な消音性能だ。

駅でノイズキャンセリング効果を最大「10」に。全くといっていいほど騒音が聞こえなくなる消音性能に驚き

電車に乗って空いていた席に座る。走行音を確かめたく、何も再生しないまま発車を待った。新型コロナウイルス感染防止のために窓が小さく開いており、普段なら電車が走り出した途端に風切り音が騒々しいのだが、QC Earbudsのノイズキャンセリング効果は絶大で、不思議なほど静か。わずかに耳に入ってくるのは、波長が短くアクティブノイズキャンセリングでは打ち消しにくい高域成分である、加速時にモーターが出す甲高い音だけだ。

これまで多くのノイズキャンセリング対応ヘッドホンやイヤホンを電車内で試しているが、静かに感じられても、騒音がほぼゼロになることはなかった。このようなモーター音の存在を教えてくれたのは、QC Earbudsが初めてだ。

運良く座れたこともあり、目的地まではスマホにダウンロードしておいた映画をオフライン再生で楽しむことにした。再生してすぐに驚いたのが、電車内に居るのに自室で見ているような感覚になれたこと。騒音が気にならないから、映像の世界にすぐに入り込める。

ボリュームも7割程度で十分なので、耳への負担も少なくて済みそうだ。中低域が豊かで厚みがあり、人の話し声が聞き取りやすい。映像に集中できるのは良いが、つい時間を忘れて見入ってしまいそうだ。乗り過ごさないように注意しながら目的地に向かった。

【シーン3】買い物/カフェ

■フルトランスペアレンシーが超便利!イヤホンを付けたまま外した感覚に

打合せを終え、自宅のある最寄り駅まで戻ってきた。ちょっと小腹が空いていたので、駅前のカフェで軽食を食べて帰ることにした。QC Earbudsのノイズキャンセリング設定は最大の「10」のままで、あえて再生を止めて店内に入る。席は7割ほどが埋まっているが、話し声はほとんど聞こえない。

QC Earbudsがノイズキャンセリング性能を効かせつつ、耳への刺激が少ないナチュラルな音場を作っているため、まるで音を消した映像を見ているようだ。アクティブノイズキャンセリング機能が苦手とする、食器のカチャカチャといった高音成分の音は聴こえるものの、音量は大分抑えられている。

カフェ内では「オートオフ」「フルトランスペアレンシー」をチェック

ここでは2種類の機能を試してみた。一つはオートオフ機能。QC Earbudsは、内蔵する人感センサーで装着状態を検知しており、耳から外すと途端に再生を停止する。レジに並び、順番が着たらサッと左側のイヤホンを外す。と、ほぼ同時に再生がストップ。右側イヤホンは周囲の音が聴こえるフルトランスペアレンシー状態になる。タイムラグがなく、外した瞬間から会話に入れるのは便利だ。

一点ここで注意したいのは、外したイヤホンをぎゅっと握りしめないこと。センサーが再び装着状態に入ったと勘違いして、再生がスタートしてしまう。ここでは上着のポケットに忍ばせて、注文を済ませた。

もう一つ試したのが「フルトランスペアレンシー」。先ほども説明したがQC Earbudsは、居る場所の空間感はそのままに、ノイズキャンセリングのレベルを調整できる。この効き具合をじっくり確かめることにした。

注文後、空いていた席に座り、再びQC Earbudsを装着。軽食が出来上がるまでの間にアプリ側で「0」から「10」まで切替えてみる。最小の「0」にすればイヤホンを付けていないような感覚で、周囲の音を聴き取れる。1段階ずつ効き具合を強めていくと、ナチュラルな空間感はそのままにスムーズかつシームレスに騒音が消えていくのが分かる。

再び「0」に戻してオーダー番号を呼ばれるのを待つ。数分後、呼ばれたのに気づき、受け渡し口に取りに行くとスタッフがオーダー確認のため話しかけてきたのだが、その声はイヤホンを付けずに話しているのと何ら変わらない。他のノイズキャンセリング対応イヤホンでありがちな、「マイクで拾った音を聴かせています」といった感覚は一切ないのだ。ちょっとした会話なら、わざわざイヤホンを片方外さなくても、フルトランスペアレンシーで十分だろう。

テレワークにも活躍!さらにIPX4防水でスポーツ時にも便利

【シーン4】テレワーク/オンライン会議

■相手の声も自分の声もクリア。適度に自分の声を取り込めるから話しやすい

2日目はテレワークを想定してテストした。午前中はノートPCでオンラインでの打合せに臨む。事前準備として、PCとQC Earbudsをペアリング設定してスタンバイ。充電ケースのボタンで簡単かつスピーディにペアリングできるため、スマホからの切り替えも全く苦ではない。

ビデオ会議ソフトを介して打合せがスタートした。QC Earbudsが中域の表現力に長けていることもあり、相手の声が本当に聞き取りやすい。試しに自分の声がクリアに届いているか尋ねたところ、「クリア」との回答。左右イヤホン両方に通話用のデュアルマイクシステムが搭載されており、小さな声で話しても、相手にはしっかりと聞こえているそうだ。

相手にもしっかり自分の声がクリアに届けられ、ビデオ会議も快適

ノイズキャンセリング設定は当初最大の「10」で話していたが、自分の声のフィードバック感が少なく、話しにくく感じた。そこで、左側のイヤホンを2回タップして効き具合を「5」にする。そうすると周囲の騒音を抑えつつ、適度に外音として自分の声が聞きとれるので、格段に話しやすくなった。テレワーク時のおすすめ設定だ。

また音声処理性能が高いため、当然フィードバックする自分の声に時間差はない。QC Earbudsはオンライン会議用のヘッドセットとしても高性能を発揮してくれた。

【シーン5】スポーツジム

■こまめなノイキャン調整がポイント。単調なトレーニングも楽しくなる

最後に試したシーンは、スポーツジムだ。ランニングマシンやエアロバイクは1回のトレーニング時間が長く、動作が単調で辛く感じやすい。しかし、そこに音楽があれば、単調な動作も楽しくなり、気持ちよく汗を流せるようになる。QC Earbudsは、水滴や汗に強いIPX4対応の防滴仕様となっており、トレーニングで使っても安心だ。

QC Earbudsを装着し、ノイズキャンセリング設定を「10」の状態でランニングマシンに乗る。音楽を再生してトレーニングスタート。マシンが出す騒音や、他の利用者の会話は聞こえない。自分だけのリスニング空間に没入できる。ノリのいいEDMを楽しんでいると、あっという間に予定時間をクリアできた。

イヤホン本体が8.5gと軽量なうえ、StayHear™ Maxチップがしっかりと耳にフィットしてくれるので、外れたりすることはないし、走っている際の振動で揺れが気になったりすることもなかった。

マシントレーニングでは、トレーナーや他の利用者と会話する頻度が高いため、ノイズキャンセリング設定を「3」にして、気になるレベルの騒音を抑えつつ、話しかけられても気づくようにした。案の定トレーナーがアドバイスをくれたのだが、外さずとも会話に支障がなかった。ただ、腕を振り上げるような動作をする際は、腕がイヤホンに触れて外れる危険があったので、ワークアウトの際はご注意いただきたい。

2日間にわたってじっくりとQC Earbudsを使い倒したが、設定をこまめに切り替えることで、どんなシーンでも快適に使えることが分かった。また使用中のBluetooth接続は非常に安定しており、長時間の装着も多かったが疲れ知らずで、途切れは感じられなかった。

QC Earbudsがあれば自宅はもちろん、外出先でも生活のほとんどを良質な音楽とともに過ごすことができるだろう。音楽が好きなら、だまされたと思って、一度本機を試して見てほしい。新たな世界が広がるはずだ。

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(提供:ボーズ)