コロナ陽性でセレモニー参加 MLB機構「ターナーの行動は間違い」

ドジャースが32年ぶりの世界一を決めたワールドシリーズ第6戦、ジャスティン・ターナー(ドジャース)は試合中に新型コロナウイルスの陽性反応が判明し、途中交代を強いられた。ところが、隔離を命じられたにもかかわらず、試合後のセレモニーに参加。マスクを外してチームメイトと喜びを分かち合うシーンもあり、批判の声が上がっている。これを受け、メジャーリーグ機構は日本時間10月29日、ターナーの行動について公式声明を発表した。

メジャーリーグ機構は公式声明のなかで「検査室から陽性反応の報告を受けた直後、感染防止のプロトコルが発動し、ジャスティン・ターナーを試合から取り除くことになりました。ターナーは周囲の安全のために隔離されました」と経緯を説明。

続いて「しかし、ドジャースの勝利後、ターナーが周囲の安全と保護のために与えられた指示とプロトコルを無視することを選択したのは明らかです。お祝いしたいという気持ちは理解できますが、隔離せずにグラウンドに入るというターナーの決断は間違っており、接触した全ての人々を危険にさらしてしまいました。メジャーリーグ機構の警備員がターナーがグラウンドにいることを問題視したとき、ターナーは指示に従うことを強く拒否しました」と述べ、ターナーの選択と行動を批判した。

今後の対応については「コミッショナー事務局はこの件について全面的な調査を開始しており、2020年シーズンの運営マニュアルに基づいて選手会との協議を行う予定です」と発表。試合後にドジャースの関係者に対して検査が行われ、一夜明けてレイズとドジャースの両チームが検査を受ける予定であることも明らかにした。

なお、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は検査の結果、ターナー夫妻を除き、レイズとドジャースの関係者全員にアーリントンを離れて自宅へ戻る許可が出たことを伝えている。

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