武藤敬司 1年前に異例の「N―1」出場を表明

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武藤は新たな目標に向けて気合十分だ

“プロレスリングマスター”こと武藤敬司(57)が、来年のノア「N―1 VICTORY」出場を目標に掲げた。シングルのリーグ戦は12年ぶりとなるが、大ベテランが1年前から挑戦を口にするのは異例のこと。その裏には、あのレジェンドからの“不吉な予告”があった…。

ノアマットで武藤は、丸藤正道(41)と結成した「エムズアライアンス」の一員として活動する。ユニットでのベルト独占を掲げており、自らも久々の戴冠を目指している。そんな中、もう一つの目標として「来年のN―1へのエントリーを目指そうと思ってるんだよ」と明かす。

今年のN―1は中嶋勝彦(32)の優勝で11日に閉幕したばかり。気の早い話だが、実現すれば2009年の全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル」以来のシングルリーグ戦出場となる。ただし武藤にとってはベルト奪取よりはるかに困難な挑戦といえるだろう。

今年のN―1は12選手がA、Bブロックに分かれて総当たりのリーグ戦を行い、両ブロックの得点1位同士による優勝決定戦が行われた。つまり優勝には約3週間で6試合のシングルを戦う必要がある。年齢や18年3月に両ヒザの人工関節置換術を受けたことを考えれば、時間をかけてコンディションをつくらなくてはならない。

「リーグ戦のしんどさはチャンピオンシップのしんどさと違うわけで。何日にもわたる持久戦でまた難しさが違うんだよ」と厳しいことは百も承知。それでも目指すのは、“格闘王”こと前田日明氏(61)の言葉がきっかけだった。

「この間、前田さんが『58歳から体の状態が極端に悪くなる』って言っててさ。俺、もうすぐ(12月23日で)その58歳なんだよ。確かに最近、回復が遅くなったり、いろいろと感じててさ。N―1を目指すことでそれにあらがう? そういうことだよ。一つハードルだ、リーグ戦っていうのは」

厳しい目標を掲げてトレーニングや戦いに挑むことで“若返り”を目指すとして「今から時間をかけて準備して、1年後をピークに持っていく」と本気も本気だ。出場するとなれば、もちろん狙うは優勝だ。「そこに臨むまでにベルトを全部取っておかないとな」。天才は若返りを果たしつつ、ノア侵攻の速度を加速させる。