レンジャーズ クルーバーのオプション破棄&再契約を検討か

メジャーリーグ公式サイトでレンジャーズの番記者を務めるT・R・サリバンによると、レンジャーズはコリー・クルーバーの来季オプション(年俸1800万ドル)を破棄する可能性が高いようだ。サリバンは、レンジャーズがクルーバーにバイアウト100万ドルを支払ったうえでオプションを破棄し、より安価な金額で再契約を結ぶ可能性があることを伝えている。

レンジャーズは昨年12月にエマニュエル・クラーセとデライノ・デシールズをインディアンスへ放出してクルーバーを獲得。サイ・ヤング賞2度の実績を誇るクルーバーの復活に賭け、ランス・リン、マイク・マイナーの両輪とともに先発ローテーションの中心を担うことを期待していた。

ところが、クルーバーは初登板のマウンドで1イニングを投げただけで右胸筋を断裂して戦線離脱。当初はシーズン終盤にリリーフで復帰することも検討されていたが、チームが早々にポストシーズン争いから脱落したこともあり、戦列復帰しないまま移籍1年目のシーズンを終えた。

2017年に自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞し、2018年には自己最多の20勝をマークしたクルーバーだが、直近2シーズンで8試合にしか先発できず、投げたのは36回2/3だけ。34歳という年齢を考えると、以前のようなピッチングを再びできる保証もなく、オプション破棄は当然の判断と言えるだろう。

とはいえ、シーズン18勝以上を4度もマークしている実績は非常に魅力的であり、復活を遂げてエース級の活躍を見せる可能性もゼロではない。そのあたりの事情を考慮し、レンジャーズはより安価な金額での再契約を検討しているのだろう。ただし、そのように考えるのは他球団も同様であり、思わぬ争奪戦に発展する可能性もある。

クルーバーとしては、直近2シーズンの成績から複数年契約は絶望的なだけに、1年契約を結んだうえで、自身の価値を改めて証明することが目標となるだろう。

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