高橋克実、「世にも奇妙な物語」で家族をアップデート!? 吉川愛は困惑!

高橋克実が、11月14日にフジテレビ系「土曜プレミアム」枠(土曜午後9:00)で放送のオムニバスドラマ「世にも奇妙な物語 ’20秋の特別編」の一編「アップデート家族」に主演する。

1990年4月にレギュラードラマとして放送を開始し、その後は特別編という形で年に2度放送を続けるスタイルで、これまで各時代を代表するような作家や脚本家と豪華俳優のタッグで、奇妙な物語の世界観を作り出してきた本シリーズ。おなじみのストーリーテラー・タモリと、豪華キャストが視聴者を“奇妙な世界”へといざなう人気シリーズの最新版は、今年30周年という大きな節目を迎え、キャストやストーリーにもより一層力が入っている。

「アップデート家族」は、チョモランマ服部氏による同名漫画の映像化。高橋が演じるのは家族そろっての朝食も今では殺伐とした風景に変わってしまた黒崎家の父・黒崎睦夫。うだつのあがらないサラリーマンである睦夫は、妻・洋子には給料が上がらないと邪険にされ、娘の夏海(吉川愛)にも相手にされない日々を送っている。

「このままではいけない」と考えていた矢先、睦夫は1枚の折り込みチラシを目にする。それは「ファミリーアップデーター」という新製品の広告だった。そしてその晩、夏海が帰宅すると家の様子がどこかおかしい。すると睦夫が現れ「家族をアップデートして効率化を図ることにした」と言うが…。

高橋は「最初に脚本を読んだ時は、めちゃくちゃ面白かったです。ただ何度か読んでいくうちになんだか怖く感じる部分が出てきて、どうやって睦夫を演じたらいいのかなと考えました。短い間にいろいろなことを考えさせられる、今というものをとても象徴している物語だと思いました」と印象を明かす。

また、自身の生活の中でアップデートしたいものは「スマートフォンでも時々“アップデートしてください”っていう表示が出るけど、世代的にちょっとついていけてない。人間が周りのものを新しくしたいと思う気持ちは分かるんだけど、年齢的に“このくらいでいいだろう”と思っちゃう」と苦笑い。さらに「例えば移動一つとっても、スピードが速いのは便利だし、いいことだと思うけど、鈍行に乗って、“この町はこんななんだな~”とか感じながら移動するのもいいのかな~なんて思っちゃうね」と語る。

そして、放送に向けて「便利になることがすべてではないという、警鐘みたいなものにこのドラマがなればいいなと思います。ドラマってどんな作品も、捉え方によって見方はさまざまだと思いますが、例えば励みになったり、少しでも気持ちを動かすことができればうれしい」と期待を寄せている。

まるで高橋のためにこの物語が書かれたのではないかと思えるほど、哀愁漂う中年男性・睦夫の役が高橋にピッタリとハマっている本作。そんな父を毛嫌いする、今どきの高校生の娘・夏海を吉川が好演。子役の頃から培われた確かな演技力をもって、スピーディーな展開で次々と繰り広げられるコミカルな場面でキュートな魅力を見せる。こちらも注目だ。

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