10月の「乳がん月間」に合わせ、検査内容や治療方法などの基礎知識を学べる漫画を横浜市がウェブサイトで公開している。日本人女性の9人に1人が罹患(りかん)する乳がんは、40代後半~60代と比較的若い患者が多く、会員制交流サイト(SNS)などでシェアしてもらい、家族や友人に伝えてもらうのが狙いだ。
今回漫画を描いたのは、医療の啓発漫画を表彰する市の「医療マンガ大賞」で審査員を務める漫画家のこしのりょうさん。
実体験を基に書き下ろしたといい、健康診断の結果、妻が乳がんの精密検査を受けることになり、こしのさん自身にも「俺だけで家事全部できるかな?」「(治療で)髪抜けるの?」などと多くの心配や悩みが生まれる展開だ。
出てきた悩みや疑問をクリックすると、「乳がん治療のほとんどは外来」「職場のサポートのもとで、治療しながら働くことは十分に可能」などの解説が表示される仕組みで、病気について理解を深められる。
漫画は「医療マンガ大賞」のウェブサイトで閲覧できる。