図書 Library

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■市立図書館

◆図書除菌機導入のおしらせ
稲敷市立図書館では、図書除菌機を導入しました。場所はカウンター横です。本の貸出作業を行ったあとにご利用ください。詳しくは、窓口の職員にお尋ねください。

◆11月の展示
▽編み物
だんだん、肌寒い日も増えてきましたね。本格的に寒い季節が始まる前に暖かい小物を編んでみませんか?

◆稲敷おとなキネマ
▽上映作品「麦秋」
日時:11月28日(土)午後2時から
場所:市立図書館2階視聴覚室
その他:当日受付・先着30名
あらすじ:ブルーリボン賞受賞作品。子連れの男との結婚を決意する娘を複雑な心境で見守る家族の人間模様を描く。

◆おはなし会
▽おはなしの木
日時:11月21日(土)午後3時~

▽図書館おはなし会
日時:11月29日(日)午前10時30分~

◆新着図書
・『ハリネズミは月を見上げる』あさのあつこ(新潮社)
・「夢魔の牢獄』西澤保彦(講談社)
・『ぴりりと可楽』吉森大祐(講談社)

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■泥中(でいちゅう)の蓮(はす) 第五回
地域おこし協力隊 水元翔太

『伊倉れんこん農園』のある関谷干拓には、蓮田と稲作地帯が広がっていた。農道を歩いて行くと、一つ、人影が見える。短髪で、背の高い男のようだった。男は農道から、一ヘクタールに及ぶ蓮田の葉に水をやっている。

大地は男の前まで歩いて行き、ぶしつけに顔を拝んだ。
「なんだ?」
当然のように男は訝し気な顔で、大地を睨む。
「この辺りに、伊倉洋大さんという方は?」
「伊倉洋大?そりゃ俺だ」
「はい?」

何度男の顔を見返しても、大地の思い浮かべる洋大の顔には結びつかなかった。それもそのはず、レンコンへの思いに比例して深くなっていった顔の皺も、レンコンへの愛情を注げば注ぐほど脱色していく白髪も、洋大を構成する礎がその男には一つもなかったのだ。
大地と同じ年、二十五歳の若き日の父親がそこにいた。

「お前は誰だ?」
次の一手に何をどうすべきか了見がつかず、農道で立ち尽くした。若き日の父親に出会い、自分はどうしようと考えていたのか。
そうかと、大地は己の弱さを自覚した。関谷干拓にいるはずの父親に会って、大地は父親にこう尋ねようと思っていたのだ。
「次はどうすればいい?」

幼少期の頃から決定権を奪われ、レンコン稼業で時間を奪われ、思考する能力を完全に失っていたことに気づいてしまった。答えなら、考えずとも父親が教えてくれる。完璧で隙のない最良な決断を、あの父親なら下してくれるに違いなかった。
―しかし、本当にそれでいいのか?
己の道筋を正すため、大地は洋大に頭を下げた。
「ここで働かせてください」

■図書館カレンダー11月

利用時間:午前9時~午後5時
※図書館は水曜日のみ午前11 時~午後7時
※各公民館図書室および地区センター図書室の休室日は、施設に直接お問い合わせください。
※新型コロナウイルス感染症の状況により、イベント予定を変更する場合があります。ご了承ください。