コラム凡語:「公助・共助・互助?」

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 衆院議員の任期が1年を切り、与野党幹部から「常在戦場」の言葉が聞かれるようになった。きのうの国会で立憲民主党の枝野幸男代表は菅義偉首相に政策論争を挑み、互いの相違点をアピールした▼来秋までに行われる衆院選に向けて、各党は準備を急いでいる。ただ、政権を握る自民、最大野党の立民は、ともに党単独では勝利を見通せないようだ。鍵を握るのは「友党」との関係だろう▼自民は1小選挙区当たり2万票余りを持つとされる公明党が頼りだ。連立を組んで21年、公明票の下支えがなければ当選が難しい議員は少なくない。解散時期の判断も公明の意向を無視できない▼立民が掲げる野党共闘に熱心なのは共産党だ。最近の国政選挙でも自前の候補者を取り下げる形で野党候補一本化を進めた。先月の首相指名選挙では枝野氏に投票した。野党の大きな塊をつくる上で共産の協力は欠かせない▼菅氏が持論とする「自助」努力だけでは足りず、自民は「公助」、立民は「共助」を必要としているのか。ただ、身内の結束を固めるだけでは政党としての責任は果たせまい▼異なる政党同士の連携でどのような社会をつくるのか、有権者に具体的に示していくことが肝要だ。その努力を怠れば、政党間協力も選挙の「互助」組織だと疑われかねない。