iPhone 12でHDRビデオ作成も! アップル純正動画アプリ「Clips」の新機能を解説

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アップルのビデオ作成・共有アプリ「Clips」の大型アップデートが実施された。iPhone 12シリーズによるHDRビデオの撮影・編集も簡単に楽しめる。最新バージョン「Clips 3.0」の新機能と、iPhone 12によるHDRビデオ作成を楽しむ方法を紹介しよう。

アップルのビデオ作成・共有アプリが「Clips 3.0」にバージョンアップした

10月23日からHDRビデオに対応する新しいiPhone 12 Pro、iPhone 12が発売された。前者は最大4K/60p、後者は最大4K/30pのDolby Vision方式によるHDRビデオに対応する。しかも内蔵するメインカメラ、フロント側TrueDepthカメラの両方でHDRビデオが撮れる。

HDRビデオの撮影・再生・編集に対応したiPhone 12 ProとiPhone 12

撮影した動画はiOS標準の「写真」アプリで簡易に編集して、Dolby Vision対応のHDRビデオとして残せる。iPhone 12シリーズのSuper Retina XDRディスプレイもHDR対応。明るく色鮮やかでリアリティに富んだHDR映像が見られる。

iPhone 12シリーズで撮影した動画はApple TV 4Kを介してHDR対応4Kテレビの大画面に映して見ることもできる。Dolby VisionのHDR映像の表示に対応していないテレビやディスプレイの場合、他のHDR方式に変換して表示する場合もあればSDR変換をかける場合があるようだ。

筆者宅のソニー“BRAVIA”は2016年発売のモデルなので、iPhoneで撮影したDolby Vision方式のビデオはApple TV 4Kを介するとHDR10変換がかかるようだ。それでも目で見た街の空気まで捉えたような生々しい映像を大画面で見られる体験はとても新鮮だ

Clipsは動画の編集やエフェクトによる加工に詳しくない初心者の方でも、iPhoneで流し撮りした動画クリップを直感的につなぎ合わせて “映える” 動画が作れるアプリだ。YouTubeやインスタグラムへのアップロードもClipsアプリならとても簡単だ。

ユーザーの顔を「ミー文字」へリアルタイムに置き換えたり、動画を撮りながら話した言葉をすぐに字幕やタイトルに変換する「ライブタイトル」の機能が圧巻。最新A14 Bionicチップを搭載するiPhone 12シリーズなら動作が驚くほどにスムーズで正確だ。TrueDepthカメラによる撮影は、ユーザーの背景にアニメーションを敷いて動画が撮れる「セルフィーシーン」も楽しい。

iPhoneのマイクに向かって話した言葉が自動的にタイトルや字幕に文字起こしされる「ライブタイトル」が便利

最新のClips 3.0では、縦向き画面のみに対応していたビデオ撮影が横向き画面でも撮れるようになった。iPhone 12シリーズは全てのモデルで背面側メインカメラによる縦・横向きのHDRビデオが撮れる。アスペクト比も16対9/4対3/スクエアが選べる。撮影済み動画の尺のトリミング、順序の入れ替えなどが片手持ち操作で直感的にできるClipsアプリの魅力がHDR動画編集にも活かせるだろう。

iPhoneアプリは録画スクリーンがフルスクリーン表示になった。フィルターにポスター、ライブタイトルやセルフィーシーンの表示も新しいユーザーインターフェースに合わせて最適化されている。

動画のアスペクト比が選択できるようになった。それぞれの画角に合わせてエフェクトが設定できる

ステッカーに矢印、シェイプの種類も追加している。そして新しいサウンドトラックが25曲も追加され、著作権使用料が要らないミュージックライブラリが100曲にまで増えている。

写真ライブラリやその他の動画アプリで撮影したビデオはClipsのライブラリに読み込んで編集することも可能だ。

Clipsで作成したビデオをシェアする場面では公開前に内容のプレビューウィンドウで確認ができるようになった。

動画を共有する前にプレビュー画面を確認できる

iPad版のClipsアプリも、縦向きだけでなく横向きによる作業に対応した。Apple Pencilを使って手書きの文字をラベルやポスターのテキストフィールドに書ける。マウスやトラックパッドを使った編集などiPadならではの入力インターフェースを活かして手早く動画が作れる。

5G対応のiPhone 12シリーズならば動画のオンライン共有もスムーズにできそうだ。