「塁に出られなかったらどうしよう…」鷹・周東、ど緊張で決めた新記録12試合連続盗塁

12試合連続盗塁を決めたソフトバンク・周東佑京【写真:藤浦一都】

10月16日の楽天戦から走り続けて12試合、メジャー記録も12試合

■ソフトバンク 4-3 ロッテ(29日・PayPayドーム)

ソフトバンクは29日、本拠地PayPayドームでのロッテ戦に4-3でサヨナラ勝ちした。1点ビハインドの9回1死二、三塁でロッテの守護神・益田が“サヨナラ2ラン暴投“。まさかの幕切れで球団新記録となる月間20勝を達成した。

初回には周東が内野安打で出塁すると、中村晃への2球目で二塁への盗塁を決めた。これで10月16日の楽天戦から12試合連続盗塁とし、福本豊氏が1971年と1974年に2度記録した11試合連続盗塁のプロ野球記録を更新。「世界の盗塁王」の記録を塗り替えた。

試合後、報道陣に対応した周東は「早めにできて良かったです。めちゃくちゃ緊張していました。塁に出られなかったらどうしようと思っていました」と、重圧を感じながら、この試合に臨んでいたことを告白。「福本さんは雲の上の人、伝説的な人なので嬉しく思います」と語り、安堵の表情を浮かべた。

「僕1人じゃ無理。本多コーチだったり、晃さんや慶三さんが待ってくれたりしたのもあった。感謝したいです」と、付きっきりで指導してくれる本多雄一内野守備走塁コーチや2番を打つ中村晃や川島慶三といったチームメートにも感謝した周東。30日の西武戦でも盗塁を決めれば、12試合連続のメジャーリーグ記録も超える。「明日も走りたい」。安堵の表情を浮かべつつも、さらなる盗塁成功に意欲を見せていた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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