『教場』脚本・君塚良一が伝えたかった「真実を受け入れる勇気」

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俳優の木村拓哉が主演するフジテレビ系スペシャルドラマ『教場』(今年1月放送)が、「東京ドラマアウォード2020」で単発ドラマ部門グランプリを受賞。29日、都内のホテルで行われた授賞式に、脚本の君塚良一氏とプロデューサーの高石明彦氏が登壇した。

木村が警察学校“最恐”の教官・風間公親を演じる同ドラマは、警察学校という密室を舞台に、生徒たちの抱えるさまざまな葛藤や秘密が渦巻き、次々と巻き起こる事件を乗り越え、卒業していくまでを描くもの。

君塚氏は「厳しい教官が、若者たち生徒のウソであるとか弱さを暴いていく話なんですけど、“真実を受け入れる勇気”というものをどうしても伝えたかったんです。どうしても逃げてしまう時代なので」と狙いを説明。

その厳しさは「ある種時代に逆行してところあるかもしれないけど、真実を逃げずに受け入れるという場所はここにしかないかもしれない」と意義を強調したが、このテーマの作品を正月に放送したことに、「編成を聞いて僕もビックリしました(笑)」と振り返った。

この作品の西坂瑞城プロデューサーは、今年4月に死去。高石氏は「この作品を作っていく上で、とにかく緊張感を持って現場に挑もうということを常々言い続けて、最後まで奮闘してくれたので、本当に彼がいてのこの作品の成功じゃないかと思います」と感謝を述べた。

来年の正月にも『教場2』(仮)が2夜連続で放送予定で、授賞式ではその撮影現場から主演の木村と、監督・プロデューサーの中江功氏がビデオメッセージを寄せた。

「東京ドラマアウォード」は、作品の質の高さだけではなく、“市場性”、“商業性”にスポットをあて、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰するもの。

今年の受賞作品・受賞者は以下の通り。

「東京ドラマアウォード2020」受賞作品・受賞者

■作品賞〈連続ドラマ部門〉
グランプリ 『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK)
優秀賞 『これは経費で落ちません!』(NHK)
優秀賞 『あなたの番です』(日本テレビ)
優秀賞 『俺の話は長い』(日本テレビ)
優秀賞 『凪のお暇』(TBS)
優秀賞 『恋はつづくよどこまでも』(TBS)
優秀賞 『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京)

■作品賞〈単発ドラマ部門〉
グランプリ 『教場』(フジテレビ)
優秀賞 『ストレンジャー~上海の芥川龍之介~』(NHK)
優秀賞 『スイッチ』(テレビ朝日)
優秀賞 『アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~』(テレビ東京)
優秀賞 『2020年 五月の恋』(WOWOW)

■ローカル・ドラマ賞
『となりのマサラ』(NHK福岡放送局)
『ひまわりっ~宮崎レジェンド~』(テレビ宮崎)

■個人賞
主演男優賞 生田斗真 『俺の話は長い』(日本テレビ)
主演女優賞 黒木華 『凪のお暇』(TBS)
助演男優賞 佐藤健 『恋はつづくよどこまでも』(TBS)
助演女優賞 伊藤沙莉 『これは経費で落ちません!』(NHK)
脚本賞 金子茂樹 『俺の話は長い』(日本テレビ)
演出賞 塚原あゆ子 『グランメゾン東京』(TBS)

■主題歌賞
Official 髭男 dism『I LOVE...』(『恋はつづくよどこまでも』主題歌)

■海外作品特別賞
『清平楽』中国
『愛の不時着』韓国
『カルマの檻』タイ