新型コロナとインフル 同時流行へ新体制 かかりつけ医中心に受診

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 新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行に備え、群馬県は29日、新たな診療・検査体制の運用を1日に始めると発表した。両方の感染症に対応できるかかりつけ医などを「診療・検査外来」に指定し、発熱などの症状がある患者には電話予約して受診してもらう。ピーク時で1日当たり約8000人と試算される検査需要などに対応できる体制を整える。

 これまで診療、検査の主な入り口は保健所に設置された帰国者・接触者相談センターだったが、新体制では、かかりつけ医などの診療・検査外来が中心となる。

 かかりつけ医や身近な医療機関が指定されていれば、医師が検査の必要性を判断する。かかりつけ医が指定外の場合は診療・検査外来を案内され、患者が電話予約する。かかりつけ医を持たない人は、帰国者・接触者相談センターが名称変更する受診・相談センターに電話し、診療・検査外来の案内を受ける。

 県感染症危機管理室によると、28日時点で診療・検査外来には236カ所を指定。運用開始日の1日時点には約300カ所まで増える見込み。

 例年1、2月に発熱患者が増えることから、12月初めを目標に368カ所まで増やし、帰国者・接触者外来と合わせ、診療・検査外来の総数を400カ所まで引き上げたい考え。PCR検査センターとの合計で8058人分の検体採取が可能になるという。

 診療・検査外来では時間や空間を分けて発熱患者を診る必要があるため、県は医療機関側の資材購入などへの補助を検討している。

 新体制には医療機関の負担を分散、平準化する狙いもある。県は地域の診療所を診療、検査の主な担い手と位置付け、帰国者・接触者外来を担う地域の基幹病院が新型コロナ患者の入院医療に重点的に取り組める環境を整えたいとする。

 県感染症危機管理室は「医療機関の分担と連携を進め、県民が電話予約の上、安心して受診できる体制にしたい」としている。