<レスリング>西日本学生選手権で10年ぶりに女子を実施、全日本チャンピオンら18選手がエントリー

全日本学生、全日本、アジア、世界ジュニア、U23世界とタイトルを取っている南條早映(至学館大)。女子でいち早く始動する

 2020年西日本学生選手権は、きょう30日(金)から11月1日(日)まで大阪・堺市金岡公園体育館で行われる。第2日の31日には、2010年以来10年ぶりに女子が行われ、57kg級には全日本チャンピオンの南條早映(至学館大)、62kg級には昨年の世界選手権59kg級代表の稲垣柚香(至学館大)がエントリー。6大学から18選手が出場する。

 新型コロナウィルスによって活動が停止したあと、全国レベルの大会で女子が実施されるのは初めて。

 東日本より早い2002年に女子を採用した西日本学生選手権だが(東日本は2010年スタート)、全日本女子オープン選手権と試合日が重なったり、近日だったりした年もあり、参加選手が年々減少。出場1選手や「なし」の階級が続き、2010年の1階級2選手出場を最後に消滅した。今年、大会が軒並み中止になったことで、西日本で女子選手を抱えている大学から希望があり、女子のエントリーを受け付け、実施することになった。

 選手6人を出場させる至学館大の栄和人監督は「出場希望の選手がいて、希望にそってエントリーした。とにかく試合をしたいんだと思う」と経緯を説明。昨年12月の全日本選手権以来の実戦のマットに期待した。

 西日本学生連盟では、来年以降は未定ながら、可能なら女子も実施したいという。栄監督は「来年以降も出場希望の選手を出場させ、西日本大学の女子の発展に協力したい」と話した。

© 公益財団法人日本レスリング協会