新型コロナウイルス感染症の影響に悩む市内の中小、小規模店舗を支えようと川崎市が87万冊発行したプレミアム付き商品券「川崎じもと応援券」の販売が、28日で終了した。事前申し込み制による過去2回の販売は不振だったが、直販方式に変えた3次販売は、15日から2週間足らずで48万冊余りを売り切った。
市産業振興部によると、3次は「想定よりずっと早いペース」で売れたため配送のペースが間に合わず、27日までに売り切れる窓口が続出した。最終日は1万5千冊を出荷し、即日完売。販売窓口の一つ川崎信用金庫本店(川崎区)には朝から長蛇の列ができた。
4千冊が残っているが、窓口の混雑防止のため販売終了を決めたという。残りの取り扱いは、再販売するか、イベントなどで利用するかなど今後の対応を検討する。市の担当者は「ほっとしている。申し込み制はハードルが高かったか。9月以降に利用店舗が増えたことで侵透したのかもしれない」と振り返った。