【横浜DeNA】34歳石川、イースタン最終戦で雄姿 チケット完売 「どこかで勝負したい」現役続行に意欲

イースタン・リーグの最終戦に出場し、サヨナラ勝ちを決める本塁を踏んで仲間とハイタッチする横浜DeNA・石川=横須賀

 今季限りでの退団が決定的となっている横浜DeNAの石川雄洋内野手(34)が29日、横須賀スタジアムで取材に応じ「引退も考えたが少しでも可能性がある限り、どこかで勝負がしたい」と語り、NPBの球団に絞って現役続行を目指す考えを示した。

 石川は同日、同スタジアムで行われたイースタン・リーグ最終戦の西武戦で、六回から「3番・二塁」で途中出場。九回に13球粘った末に四球を選ぶと、2点を追う十回1死一、三塁でも四球で出塁した。最後は新人田部の適時打でサヨナラ勝ちのホームを踏んだ。

 今季は1軍での出場がなく、球団から10月中旬に来季の構想から外れていることを伝えられたという。「すごく苦しかったが、(一方で)駄目なんかじゃないという思いもあった」と語る。

 この日は早朝6時半からチケットを求めるファンの行列ができ、試合開始前には完売。かつて石川が付けていた背番号7のユニホームを着た人も多く見られた。

 地元の横浜高から2005年にドラフト6巡目で入団。12~14年は横浜DeNAの初代主将を務め、チームをけん引した。石川は待っていたファンに頭を下げ「16年間お世話になりました。ありがとうございました」と感謝した。

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