新星 つかめ栄冠 31日から高校野球「若駒杯」決勝トーナメント

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昨年の大会で、優勝の表彰を受ける前橋育英=伊勢崎市あずまスタジアム

 高校野球の1年生強化試合、第32回若駒杯(群馬県高校野球連盟主催、上毛新聞社後援)は31日、11月1、3日の3日間、西毛総合運動公園野球場で決勝トーナメントを行う。中毛、西毛、東毛の3地区の予選を勝ち上がった伊勢崎清明、前橋育英、富岡、健大高崎、桐生第一、樹徳が出場。初日は1回戦2試合を行い、桐生第一と富岡、健大高崎と前橋育英が対戦する。どのチームが栄冠を手にするか。

 昨年覇者の前橋育英は自慢の堅守が今年も健在だ。中毛地区Bブロック予選の3試合でわずか2失点。準決勝は高い戦力を誇る利根商相手に、山口大成が完投勝利を収めた。打線は決勝で17得点と爆発力がある。特に本塁打を放った安部仁平、永井力暉の強打に期待がかかる。

 対抗馬は桐生第一か。今秋の関東大会県予選は1年主体の編成ながらも4強入りした。守備をけん引するのは東毛地区Aブロック予選決勝を完封した北村流音で、捕手井田駿吾のリードも巧み。長打は3本と多くないものの、準決勝は田村淳陽らが活躍して5回で12点を奪った。

 2年ぶりの優勝を狙う健大高崎は走攻守がバランス良く仕上がった。打線は山田開翔、清水叶人を中心に長打11本と躍動。高崎商大附戦は四回まで同点ともつれ、五回に4点奪う勝負強さを発揮した。投手は桑原大和と芹沢一晃らの継投で打者を手玉に取る。

 伊勢崎清明は粘り強い。中毛地区Aブロック予選準決勝は伝統校の前橋商と戦い、先発須田航輝が完封して勝利を呼び込んだ。打撃は二塁打を放っている三塚遥太、伊藤憲伸らが好調。好投手、強打者がそろう決勝トーナメントで実力を出せるかが重要になる。

 2003年を最後に優勝から遠ざかる樹徳は、東毛地区Bブロックの予選3試合で、長打10本26得点と打ち勝ってきた。中でも桐生商戦は林日陽を筆頭に、三塁打4本、二塁打2本で快勝。守りは亀井颯玖が3試合で先発、常磐との決勝では強力打線を1失点に抑えて予選優勝に貢献した。

 西毛地区Aブロックの富岡は14人ながら2度の接戦を制して、勝ち上がった。予選は水野颯人、槻岡昇の継投などがはまり、全試合で3失点以内だ。捕手北村一真が三塁打と二塁打1本ずつ放って活躍した。初優勝を目指す。

 若駒杯は例年春に開催されてきたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大により3月に中止が決定。8月になり、県高野連が秋開催を発表した。参加部員1人につき、保護者2人まで観戦できる。

 【若駒杯】 1年生だけのチームで7回制で戦う強化試合で、若駒杯としては1989年から毎年行っている。各校の新戦力を試す機会になっているとともに、今後の群馬県の高校野球界の勢力図を占うこともできる。2011年大会を制した前橋育英が2年後の13年に全国制覇、12年王者の健大高崎は全国8強入りした。