マリナーズがオプション破棄のグレイブマンと1年125万ドルで再契約へ

マリナーズはケンドール・グレイブマンの年俸350万ドルの来季オプションを破棄したが、金額を下げる形での再契約で合意に至ったようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、マリナーズとグレイブマンは年俸125万ドル(プラス出来高)の1年契約で合意。今季のグレイブマンは先発では期待に応えられなかったものの、リリーフではまずまずのピッチングを見せており、来季もリリーバーとしての起用が有力視されている。

「USAトゥデイ」がグレイブマンの出来高について詳細を報じており、40試合を完了すれば150万ドル、60イニング以上投げれば50万ドル、アクティブ・ロースターに150日以上登録されれば50万ドルが支払われるという。なお、現時点では再契約について球団からの公式発表は行われていない。

トミー・ジョン手術により2019年シーズンの大部分を欠場したグレイブマンは現在29歳。昨年11月に1年200万ドル+オプション1年でマリナーズに加入し、先発ローテーションの一角を担うことが期待されていたが、2度の先発登板で0勝2敗、防御率8.31と打ち込まれて首の故障により戦線離脱。9月に戦列復帰したあとはリリーフで起用され、9試合に登板して1勝1敗5ホールド、防御率3.60とまずまずのピッチングを見せた。

健康面に不安を抱えるものの、90マイル台後半に達する速球を投げることができるため、マリナーズはリリーバーとしてのポテンシャルを評価。グレイブマンも再建段階のマリナーズでプレーすることに魅力を感じており、オプション破棄後、金額を下げる形での再契約に前向きな姿勢を示していた。

アスレチックス時代の2016年に自己最多の10勝をマークするなど先発投手として活躍してきたグレイブマンだが、近年は故障による長期離脱が続いており、メジャーでの登板は2016年の31試合をピークに2017年が19試合、2018年が7試合、そして2019年は登板なしと年々減少していた。本格的なリリーフ転向の1年目となる来季は今後のキャリアを左右する重要な1年となりそうだ。

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