オプション破棄により13選手がFAに ブラウン、ウォン、オデイら

メジャーリーグ選手会は日本時間10月30日、来季の契約オプションが破棄されたことにより13人の選手がフリーエージェントとなったことを発表した。前日に公示された147人に13人を加えた160人の選手がフリーエージェントとなっている。新型コロナウイルスの影響による減収でほとんどの球団が来季のペイロールを縮小することが予想されており、例年ならばオプションを行使されたであろう選手がオプションを破棄されたケースも見受けられる。フリーエージェント選手にとっては厳しいオフシーズンとなるかもしれない。

日本時間10月30日に追加のフリーエージェント選手として公示された13人は以下の通り。

ライアン・ブラウン外野手(ブリュワーズ)
ロビンソン・チリーノス捕手(メッツ)
アダム・イートン外野手(ナショナルズ)
トッド・フレイジャー三塁手(メッツ)
ハウィー・ケンドリック一塁手(ナショナルズ)
マイク・リーク投手(ダイヤモンドバックス)
ダレン・オデイ投手(ブレーブス)
ウィルソン・ラモス捕手(メッツ)
セルジオ・ロモ投手(ツインズ)
ヘクター・ロンドン投手(ダイヤモンドバックス)
アニバル・サンチェス投手(ナショナルズ)
コルテン・ウォン二塁手(カージナルス)
エリック・テームズ一塁手(ナショナルズ)

38歳のオデイは今季19試合に登板して4勝0敗2ホールド、防御率1.10の好成績をマークしたが、年俸350万ドルのオプションを破棄されてフリーエージェントとなった。

カージナルスの正二塁手として活躍してきたウォンは昨季ゴールドグラブ賞を初受賞し、今季もフィールディング・バイブル賞に選出されるほどの好守を見せたが、年俸1250万ドルのオプションを破棄された。

ダイヤモンドバックスのリークは開幕前にオプトアウトして今季を欠場し、オプション破棄によりそのままチームを去ることになった。ブリュワーズ一筋で活躍してきた2011年のブラウンもオプション破棄でフリーエージェントとなり、現役引退の可能性もあると見られている。

オデイやウォンなどは例年通りの状況であれば、オプションを行使された可能性もあったはず。コロナ禍による球団の減収の影響が、そのままダイレクトに選手の契約に影響を与える形となっている。移籍市場の動きは今後本格化していくが、フリーエージェント選手にとって厳しいオフシーズンとなることは間違いなさそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.