目指せセンバツ② 大分商業、2勝して甲子園の道を切り開く

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 春のセンバツ甲子園出場の参考資料となる「第147回九州地区高校野球大会」が始まった。県内からは予選を勝ち抜いた明豊と大分商業が出場。両校とも昨年のセンバツ甲子園出場が確定しながら、新型コロナウイルスの感染拡大による中止の憂き目にあった。気持ちを新たに、聖地を目指す両チームを紹介する。

 

 ノーシードから勝ち上がり、2年連続で九州地区高校野球大会に出場する大分商業。決勝戦では明豊に大差で敗れたが、当初から目標であったセンバツ甲子園の道は順調に開けている。今夏の甲子園交流戦に出場したことで新チームの始動が遅くなったが、県予選では渡辺正雄監督の名参謀である長吉勇典部長が分析した相手チームのデータを駆使して、狙い通りの展開で勝ち上がった。「これまで直感を大事にしていたが、データの裏付けがあることで心理的に有利に戦えた」と渡辺監督。元々思い切りのいい打線は、狙い球を絞れたことで好機を得点につなげることに成功。池田壮史朗、福田絋史の1年生コンビは打率4割を超えた。

2年連続で九州大会に乗り込む大分商業

  守備では、打者の打球方向のデータを元に守備位置を細かく修正した。失策が多かった決勝戦は気持ちが切れた部分はあるが、九州大会に向けての課題と受け止めている。昨年から試合に出ている左腕の渡辺幹太(2年)は、長吉部長と二人三脚で配球を組み立て、4試合に登板し勝利に貢献した。キレのある変化球と抜群の制球力で九州大会でも先発を任されることになりそうだが、後ろには故障明けの岩尾翔太(2年)、最速143㌔を投げる三代祥貴(2年)が控え、継投で乗り切る。

 

 九州大会初戦は福大大濠(福岡1位)と難敵だが、渡辺監督は「ここを乗り越え、2つ勝ってセンバツ行きを決めたい」と気負いはない。キャプテンの三代も「同じ高校生だし変に意識することはない。初戦からいい入りができれば問題ない。県予選では打てなかったので挽回のチャンスにしたい」と、大仕事をやってのけそうな雰囲気が漂う。渡辺(幹)は「試合をつくるためには先に点を与えたくない。相手の特徴を頭に入れて組み立て、2試合投げ抜く」と、センバツへの青写真を描く。

 

 前評判は決して高くないが、県予選同様に勝ち上がるすべを得ている。渡辺監督は「勝負どころで力を発揮してくれる選手が多い。その機微を感じ取りたい」と、勝負師としての勘を研ぎ澄ませ、勝利を呼び込む。

九州大会で活躍が期待される三代祥貴

 

(柚野真也)