夜神楽 新型コロナで自粛動き 継承懸念、ネット中継も

12月の大祭へ向けて練習する銀鏡神楽の舞手ら=30日午後7時半、西都市銀鏡・銀鏡伝承館

 11月から翌年2月頃まで県内各地で奉納される夜神楽を自粛する動きが広がっている。大勢の見物客で会場が密集状態となるなど、新型コロナウイルスへの感染リスクが避けられないためだ。国の重要無形民俗文化財に指定されている高千穂、椎葉神楽は大半の地区が自粛する見込みで、「伝統の継承に影響が出るのでは」との懸念も。一方、伝統の火を絶やさないようにと、地区住民限定で実施し、ネット中継で全国に配信する新たな試みを模索する地域もある。

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