地域の魅力 ふる里再発見

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■企画展の展示品〜アイスキャンデー木箱〜
昭和40年代半ば(1970年)頃まで、アイスキャンデーの引き売りは夏の風物詩でした。アイスキャンデーはアンモニアを冷媒に、甘味を加えた色付きの水を円柱状に凍らせて製造しました。売人は製造元からアイスキャンデーを仕入れ、自転車の荷台に木箱を積んで、水色の小旗を目印に立て、移動しながら近隣を廻りました。遠くから聞こえる振り鐘の音色が販売の合図です。木箱一杯のアイスキャンデーが完売すれば、売人は再び製造元に戻って補充しました。
写真は高さ40cm・幅52cm・奥行33cmの木箱です。側面に「アイスキャンデー宗川冷菓部」「アイスキャンデー宗川」と書かれています。蓋は蝶番(ちょうつがい)で半開きとなり、中央に小さな開閉口が付いています。蓋を半開きにして、宗川冷菓部から仕入れたアイスキャンデーを収納したのです。販売の時には開閉口からアイスキャンデーを取り出しました。内側には断熱材の発砲スチロールを貼り付け、保冷効果を高めています。売人は木箱を積んだ自転車を引いて、梁川町とその周辺を売り歩いたのでしょう。
今では、いつでも、どこでも、好きな時にアイスキャンデーを買うことができるようになりました。また、自宅の冷凍庫に保存することもできます。夏の風物詩は無くなりましたが、アイスキャンデー木箱には、梁川町に暮らした人々の記憶が詰まっています。

◇企画展 救出された文化財
10/3(土)~1/25(月)まで
保原歴史文化資料館