神奈川の9月求人倍率0.74倍 5カ月連続1倍割れ

 神奈川労働局が30日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.01ポイント下降して0.74倍となり、2013年10月以来、6年11カ月ぶりの低水準となった。5カ月連続で1倍台を下回り、「求人が増加しているものの、求人が求職を下回っており、厳しさがみられる」との判断を維持した。

 雇用の先行指標とされる新規求人倍率(季節調整値)は前月から0.15ポイント上昇し、1.48倍だった。実際の勤務地を基準とする就業地別有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.01ポイント下降し、0.87倍となった。

 正社員に限った有効求人倍率は前年同月から0.30ポイント下降して0.53倍だった。

 新規求人数は、建設業(3.5%増)を除いた全ての主要産業で前年同月を下回った。特に、宿泊業・飲食サービス業(44.5%減)、製造業(34.1%減)、学術研究・専門・技術サービス業(27.1%減)で大きく落ち込んだ。

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