ベテラン御内、カットマン対決を制しシチズン時計が勝利 「いい準備期間をもらった」と恩返し誓う

<卓球 T.T彩たま岡山リベッツ vs シチズン時計 プレシーズンマッチ>

日本卓球リーグ所属の実業団・シチズン時計は30日、Tリーグ・T.T彩たまとプレシーズンマッチを行った。シチズン時計は、マッチカウント3-2でT.T彩たま・岡山リベッツの連合チームに勝利を収めた。

アクシデントも貴重な実戦の機会に

今回のプレシーズンマッチは、11月11日に開幕する後期日本リーグ熊本大会を控えるシチズン時計にとって、貴重な実戦の機会となった。シチズン時計卓球場にて開催され、試合前にはシチズン時計卓球部のメンバーが自社商品をPRする場面も見られた。

写真:OBでコーチを務める森田侑樹氏も商品をPR/撮影:ラリーズ編集部

試合は5シングルスで行う予定となっていたが、笠原弘光(シチズン時計)、神巧也(T.T彩たま)の両チーム1人ずつが故障で欠場となったため、急遽1番ダブルスの4シングルス1ダブルスの方式が採用された。シチズン時計は、御内健太郎、上村慶哉、酒井明日翔、三部航平の4選手で試合に臨んだ。

写真:4シングルス1ダブルスでの試合開催に/撮影:ラリーズ編集部

ルーキー三部が堂々のデビュー

今年入社の三部は、新型コロナウイルスの影響で今季ここまで試合がなかったため、この試合がシチズン時計デビュー戦となった。専修大4年で出場した2020年1月の全日本選手権ではダブルス優勝(ペア・及川瑞基)を果たしており、青森山田中高時代を合わせて、計3度の全日本ダブルス王者に輝いているスーパールーキーだ。

今回の試合では、1番ダブルスと4番シングルスに登場し、1勝1敗の成績を残した。

写真:1番で勝利を収めた上村慶哉・三部航平(写真右)/撮影:ラリーズ編集部

2月のTリーグ以来の試合だったという三部は「ガチガチでした。ダブルスのおかげでシングルスは少し力が抜けて入ったつもりだったんですけど、緊張しすぎてサーブがなかなか直せなくて入れるだけでいっぱいいっぱい」とデビュー戦を振り返った。

写真:シングルスでは上田仁との接戦を制せなかった三部航平/撮影:ラリーズ編集部

「この試合に向けて監督と話し合いながら練習をしていて、試合でも追い切って試したり、よかったとこや課題も見つかったりした」とプレシーズンマッチで収穫もあったと語る。

公式戦のデビュー戦となる後期日本リーグに向けては「(試合形式が)ダブルスがなくてシングルス4点なので、僕が出るかわからないですけど、出たとこは全部勝って優勝したい」と笑顔で意気込みを語った。

主将・上村は2勝をあげる

また、シチズン時計主将の上村は、3番シングルスで松平健太(T.T彩たま)を下し、1番ダブルス含む2勝をあげる活躍を見せた。

写真:上村慶哉(写真奥)・三部航平/撮影:ラリーズ編集部

「めちゃくちゃ久しぶりの試合だったので、自分自身どうなるか不安だった。案の定よくわからず1ゲーム目は終わってしまったが、途中からはある程度思い出せた。試合期間が空いたので、自分のプレースタイルを見直して、なるべく台に近いところで早い段階で決めることを意識してやっていて、それが少しは出せた」と収穫をコメント。

写真:松平健太に勝利した上村慶哉/撮影:ラリーズ編集部

「地元熊本であるので優勝を目指して、ファイナル4に繋げられるように」と地元開催の後期日本リーグ熊本大会へ決意を新たにした。

31歳ベテランが勝利

5番シングルスで登場したのは、31歳ベテランカットマンの御内。日本リーグ1部でシングルス50勝以上をあげている実力者だ。

ゲームカウント3-2で勝利を収めたカットマンの英田理志(T.T彩たま)との試合について「全日本以来で久しぶりだったので、ちゃんとした試合になるのかなどいろんなことを考えてやった試合だった。5ゲーム目までレシーブが対応できなかったのが修正点」と分析した。

写真:御内健太郎(シチズン時計)/撮影:ラリーズ編集部

11月11日に開幕する日本リーグについては「今回、本当にいい機会をT.T彩たまさんにいただいて、会社も協力してくださり選手としては本当にありがたい。いい準備期間をもらったので、結果で会社に恩返しできるように頑張りたい」と活躍を誓った。

松平健太/英田理志 0-2 ○三部航平/上村慶哉
9‐11/7-11

○篠塚大登 3-2 酒井明日翔
9-11/11-6/11-6/6-11/11-7

松平健太 1-3 ○上村慶哉
6‐11/7-11/11-9/10-11

上田仁 3-1 三部航平
11‐7/8-11/11-10/11-10

英田理志 2-3 ○御内健太郎
9-11/11-10/11-8/10-11/9-11

文:ラリーズ編集部

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