紅葉ドライブでも大人気♡豊平峡温全名物のインドカレー

日を追うごとに肌寒くなる今日この頃。そんな季節に恋しくなるのが「温泉」ですよね!
いま紅葉が最高の季節を迎えている定山渓地区から、全国的にも珍しい源泉100%かけ流し温泉の「豊平峡温泉」を今回はご紹介。1992年に創業し、日本最大級の露天風呂(当時)が誕生。現在は3タイプの露天風呂を有する豊平峡温泉には、とても有名なグルメがあるんです♪

ルーツは街中のインド料理店!珍しさで話題を呼んだ豊平峡温泉名物「本格インドカレー」

豊平峡温泉の名物といえば、本格的なインドカレー。多い時だと1日800~900食以上も売れる大人気商品です☆

近隣のゲートボール場を利用する人のために豊平峡温泉を公衆浴場として申請した際、6年かかってしまったので、社長の尾中美文さんが街中で始めたインド料理のお店がこのカレーのルーツ。
温泉にインドカレーという珍しさが話題を呼び、はじめは高齢者の利用が多かった豊平峡温泉の客層はがらりとかわり、今では若い層の人の方が多く訪れています。こうして豊平峡温泉は、平日も満席ですが、土日は長蛇の列ができるほどの人気店となりました♪

顔よりも大きなナンを添えて☆タマネギやトマトをベースに作った野菜たっぷりのカレー

「チキンマサラ」は、トマトの香りがとてもおいしそうな人気No.1の商品。玉ねぎとトマトのベースを合わせて作っています。
スパイシーなのに辛さは控えめで、野菜のジューシーな食感をたっぷりと感じることができますよ♪

セットのナンは、北川リポーターの顔より大きいビッグサイズ!ナンの形は、インドの神様「ガネーシャ」の顔の形を模しているんだとか。

タマネギのカレーベースは、50kgのタマネギの水分のみで作る無水のベース。トマトのカレーベースは、15kgのトマトペーストにスパイスを加えて3時間煮込んだものを使用しています。
まろやかな味に仕上げたい時はタマネギベース、あっさりとしたあじわいを出したいときはトマトベースを使います。ミックスすることで、濃厚ながらもあっさりとしたルーに仕上がるんですね♡

11月までの期間限定で販売されている「チキンサグワラ」は、ほうれん草を使ったカレー。あっさりしているので、特に女性客の人気が高いそう。
日本ではなじみの薄い緑色のカレーですが、販売が終了してしまうと残念がられるほどの人気商品なのだとか。

ナンは、現地のもの再現したいという社長の思いから、日本には数台しかないセラミック製の「タンドール窯」を採用。
ふわふわとカリッ、表裏で食感の違うナンが楽しめるのは、このタンドール窯で焼いているためなんですね!
ナンをのばす工程は習得に2~3年かかる熟練の技なんですって★

現在豊平峡温泉には7人のネパール人の料理人がいますが、創業時はたった1人だったそう。
創業時はインド料理店をやっていたこともありインド人を雇用していましたが、「いつの間にかネパール人が紛れて入ってきた」と尾上社長は話します。しかし、ネパール人の純粋な性格に好感を持ち、その後はネパール人の雇用に切り替えていったんですって。
その後、豊平峡温泉の公衆浴場申請が通って定山渓へ戻る際、せっかく取得したビザが無駄にならないよう、コックを1人連れてここへ乗り込んできたそうです。

豊平峡温泉のもう1つの名物は「桶そば」☆旭川・江丹別産のそば粉を使用

1995年から提供されている豊平峡温泉のもう1つの名物が「桶そば」。つなぎを使わない十割そばで、適度なコシとつるんとしたのど越しが人気☆
旭川・江丹別産のそばを毎朝石臼でひき、ひきたての新鮮なあじわいを楽しむことができます。

つなぎを使わない十割そばを作るのに一役買っているのが、この自動製麺機。空気圧で圧縮し、ちぎれずコシのあるそばを作ることができるんですって!

インド料理だけだとお客さんの中には苦手な人もいるだろうと思い、そばとインド料理の両方を提供するようになったのだそうです。

たれは4年前から甘い味付けにし、継ぎ足しで風味を加えながら今も使われています。

故人となった常連客の「木」を受け継ぐ庭園も!新しいことに挑戦していく姿勢に注目

豊平峡温泉の庭は、とても広くてきれいなことをご存じですか?現在は新しい庭師が入り、北海道でも有数の庭園となっています。
子の庭園では、故人となった常連客が大事にしていた木を遺族から譲り受けて育てているそうです。

お客さんへのやさしい配慮を忘れない尾中社長には、集大成となる構想があります。
それは、レストランに植物工場を作り、お客さんがその中から好きなものを選んで調理するというもの。

「現状を維持しつつ新しいものを取り入れていく。全体的にお客さんに満足してもらえるものを作っていきたい」と、支配人の馬場順平さんも話していました。

やさしさがたくさん詰まった名物カレーを、これからも守っていってほしいですね♪

【豊平峡温泉】
住所:札幌市南区定山渓608-2
電話番号:011-598-2410
営業時間:午前11時~午後9時
定休日:無休

(10月22日放送「みんテレ」より)

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