コーエン氏のメッツ買収が正式に承認 史上最高の2500億円超え

日本時間10月31日、メジャーリーグ各球団のオーナーとニューヨーク市のビル・デブラシオ市長がウィルポン家からスティーブ・コーエン氏へのメッツ売却を承認したことが明らかになった。報道によると、コーエン氏の買収額は史上最高となる24億ドル(約2500億円)以上。メジャーリーグ機構によると、コーエン氏は今後10日以内にメッツの所有権を引き継ぐことになるという。

ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「メジャーリーグ機構を代表して、コーエン氏がメジャーリーグ各球団からの承認を受けたことを祝福します」との声明を発表。「スティーブはメッツへの生涯にわたる情熱を球団運営に注ぎ、尊敬されるリーダーの1人になるでしょう。メッツのファンが誇りを持てるチームを作るために一生懸命働いてくれると信じています」とエールを送った。

コーエン氏は「私がニューヨーク・メッツの次のオーナーになることをメジャーリーグ各球団のオーナーのみなさんが承認してくださったことを光栄に思います。チームを所有することは素晴らしい特権であり、大切な責任でもあります」との声明を発表。球団の全職員に新型コロナウイルスによるパンデミック以前の給与を支払うこと、シーズン中限定の職員のために救済基金を設立することなどを計画していることも明らかにした。

コーエン氏はすでに自軍の元GMであるサンディ・アルダーソンを球団社長とする計画を発表しており、アルダーソンの意向によっては現在ブロディ・バンワグネンが務めているGMが変更される可能性もある。オーナーの交代により、今オフの移籍市場では積極的な補強を展開することが予想されており、メッツはオフシーズンを盛り上げるチームの1つとなりそうだ。

コーエン氏は「私と私の家族は生涯にわたるメッツのファンであり、今回の球団買収に本当に興奮しています。フリーエージェント市場がまもなくスタートするので、迅速に取り組んでいきます」と今オフの戦力補強への意欲を見せた。

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