宇久島メガソーラー 住民団体「説明不十分」 事業者に意見書提出

 佐世保市宇久島で計画されている国内最大級の大規模太陽光発電所(メガソーラー)などの地域課題について考える住民団体「宇久島の生活を守る会」は30日までに、メガソーラーの事業者に計画の説明不足や環境破壊の懸念を伝える意見書を提出した。
 意見書は、事業を計画する九電工(福岡市)などが出資する特定目的会社(SPC)「宇久島みらいエネルギー合同会社」と関連企業に提出。全島民を対象にした事業説明会が不十分と指摘し、▽独自の環境調査や運用ルールの制定▽全島民に恩恵となる地域貢献策(電気料金無料化など)-などを要望している。
 九電工は取材に対し「意見書の内容を確認し、これから真摯(しんし)に説明をしたい」としている。
 住民団体は、県や佐世保市などにも計画への不安を伝える意見書を送付。島内で風力発電所の建設を計画している日本風力開発(東京)にも、事業内容の公表などを求める意見書を提出した。住民団体の佐々木浄榮会長は「島民の不安や疑問を解消するため、事業者と行政は適切に対応してほしい」と話している。

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