トヨタ ライズの販売台数1位が続くなど、日本国内ではコンパクトSUVの人気が続いている。そんな販売好調なライズにも対抗出来る日本車が、海外にはいくつか存在しているのをご存じだろうか。“日本で発売すれば売れそう”なのに海外専用のコンパクトSUV「日産マグナイト」「ホンダ WR-V」「ホンダ BR-V」の3車種を紹介する。
【インド】日産 マグナイト
1つ目は2020年10月21日に日産より発表された次世代世界戦略車「マグナイト」だ。
マグナイトは、日本で設計開発されインドで生産する、全長約4メートルのコンパクトなBセグメントSUVである。日本で2020年6月に発売されたコンパクトSUV「キックス」の全長は4290mmなので、それよりもさらに小さいサイズとなる。
フロントの下部から上部に延びるL字型のLEDデイライトや大型六角形のグリルなどワイド感を出す演出がされている。デザインには“インドと日本の融合”が意識されており、日本人にも受け入れやすい雰囲気ではないだろうか。
シャープなヘッドライトとテールランプに対して、前後にはSUVルックを高めるスキッドプレート風のバンパーなど、軽快でありながらタフさを強調したルックスとなっている。
詳細についてはまだ明らかにされていないが、現地報道などによると3気筒 1Lターボエンジンを搭載する模様。
日産広報によると、現時点では日本に投入される予定はないとのこと。
【ブラジル】ホンダ WR-V
2つ目は、ブラジルにて人気のコンパクトSUV「ホンダ WR-V」だ。
2020年9月に新型を発売したばかりのモデルで、前モデルは“このクルマを選べば間違いない”というお墨付きである「Best Resale Value 2020」も受賞した定番モデル。
ホンダWR-Vのボディサイズは、全長4000mm×全幅1734mm×全高1599mmと、トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーとほとんど同じコンパクトなSUV。グレードは「LX」「EX」「EXL」の3種類。
このWR-Vは3代目(先代)フィットをベースにクロスオーバー車の装飾を加えたモデル。ぱっと見では気付かないほど、イメージを大きく変えることに成功している。
フロントフェイスは、ピアノブラックをベースクロームメッキが主張するフロントグリルやスキッドプレート風のバンパー、そして少し高めな最低地上高によってSUVらしいタフさをアピール。
リアには、フロントと同様に黒の樹脂をベースとしたスキッドプレート風にシルバーで塗装を組み合わせたバンパー、左右からはみ出るフェンダーアーチによって力強い印象となっている、
インテリアには落ち着いた印象のシートに合わせ、ピアノブラックのパネルフレームにクロームメッキ、フルタッチパネル式のエアコンが組み合わされておりシャープな印象。
パワートレインは、エタノールでも動かすことができる1.5リッター直列4気筒エンジンFlexOne(フレックスワン)にCVTを組み合わせた前輪駆動が採用されている。
【東南アジア・南米】ホンダ BR-V
ホンダ BR-Vは東南アジアや南米といった新興国で販売される、実用的に使える3列シートのコンパクトSUV。
サイズは全長×全幅×全高=4456×1735×1666mm(5名定員は全長4453mm)、日本の道路環境にもピッタリなサイズ。こちらは東南アジア・南米で販売されているホンダ ブリオがベース車両。日本で販売されているホンダ ヴェゼルに比べて150mm程度長く、最低地上高も30mmほど高い。
ボディサイズはコンパクトではあるものの、2・3列目は広々としており、インパネは3代目フィットとほぼ共通となっている。1.5LガソリンにCVTを組み合わせている。
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今回紹介した日本にない日本車コンパクトSUVの3車種だが、日本で売れば人気コンパクトSUVトヨタ ライズのライバルになりそうな1台ではないだろうか。