【大学野球】55連敗になった東大 明日が最終戦、4年生が残したいものは「勝ちです、もちろん」

東大は明大に敗れ、リーグ戦55連敗となった【写真:荒川祐史】

ドラフト1位右腕の明大・入江を打ち崩せず、1日の立大戦が今年最後の試合に

東京六大学秋季リーグ戦は31日、東大が明大に3-9で完敗。17年秋から続く連敗は「55」(2分けを挟む)に伸び、今年の連敗ストップのチャンスは11月1日の明大2回戦のみとなった。

ドラフト1位右腕を崩せなかった。東大はDeNAから1位指名を受けた153キロ右腕・入江大生(4年)から毎回のように走者を出し、4回まではすべて得点圏に進めた。しかし、ピンチでギアを上げる剛腕に対し、あと一本が出ない。6回まで登板した入江に対しては4安打を放ちながら無得点。打線は9回に3点を返したが、投手陣の大量失点が響き、リーグ戦の連敗は「55」に伸びた。

井手峻監督は「(入江は)最後にいいところに(球が)決まっていた。もうちょっと投手陣が粘れれば、もうちょっと向こうも緊張して競り合いになったと思うんだけど……。今日は継投に失敗しました」と振り返った。

東大が最後に勝ったのは絶対的エース・宮台康平(現日本ハム)を擁し、連勝で15年ぶりに勝ち点を取った17年秋の法大2回戦。以来、勝利から遠ざかり、今季は前カードの立大1回戦で1-1と2年ぶりに引き分けたものの、この日で0勝1分8敗に。1日の明大2回戦で勝てなければ、3年前の勝利を知る4年生が卒業。3年生以下の“勝利を知らない世代”が残ることになる。

今季、打撃好調の2番・早川怜志遊撃手(4年)は「今日は入江に力で上回られた。明日は4年生でしっかり勝ちたい」と意気込み、「後輩たちに残したいものは?」と問われると「勝ちです、もちろん」と言い切った。(Full-Count編集部)

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