「緊張する仕事の前は、食べないと落ち着かなかった」 心の不調に気付くためのストレスサイン

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ストレスを感じたり、気持ちが落ち込んだり。こころの不調は誰もが経験する可能性のある身近な問題です。なのに、メンタルヘルスについて、話しにくい雰囲気があると感じている人は少なくないかもしれません。

BuzzFeed Japanは10月25日、Instagramとコラボして、メンタルヘルスについて考えるインスタライブ 「こころの不調は誰にでもあることだから。いま知りたい心のケア101」を配信しました。

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ゲストにお迎えしたのは、「#インスタANZENカイギ」参加クリエイターとして、SNSの安全な使い方について学び、発信しているぁぃぁぃさんと、臨床心理士のみたらし加奈さん。

ライブでは、「心の不調」を示すストレスサインや、ぁぃぁぃさんとみたらしさんがこれまで自身が経験してきた「心の不調」について、語り合いました。

心の不調に気付くための「サイン」

ぁぃぁぃ:実際にストレスとか「心の不調」に自分自身、知らない間に悩んでたりすると思うので、気づくためのサインはあるのでしょうか?

みたらし:いろいろなサインがあるんですけど、そうしたサインは自分がわかっていないとサインとして受け取れないこともありますよね。

例えば体のサインだったら、会社とか学校に行く前にいつも頭痛くなったり、お腹痛くなったりしちゃうとか、ストレスが溜まっている時に痛みとして現れる場合もあります。

他にも、めまいとか、耳鳴りとか、気だるさとか、食欲がなくなったりとか、逆に食べ過ぎたりとか、眠れないとか、寝すぎちゃうとか…。

心と体はつながっているので、体の痛みや体の症状に現れるケースもあります。

あとは行動だと、なぜかわからないけど、自分の感情が揺さぶられるような嫌なニュースばかり見ちゃうとか。イライラしたり、不安になったり、考えがまとまらなかったりとか。

ずっと頭の中が整理されていない感じとか、なんかずっとごちゃごちゃモヤモヤしちゃう感じが続いたり、計画性がなくなっちゃったりというのもあります。例えば、今までだったら友達とご飯に行くのに、このレストラン美味しいから予約しようといったことが自然に考えられていたのが、急に考えるのがめんどくさくなっちゃったりとか。

あとは、ご飯が美味しく食べられなくなって、ただ栄養を摂取してる感じになっちゃったりとか、色々あります。

これがサインだという知識をつけるとわかりやすいなって思えるくらい、体ってわかりやすく反応してるので、なんかそういうサインに自分で気づいたら、積極的に専門機関に行ってほしいなと思います。

ぁぃぁぃ「今思うとサインだったんだな」

ぁぃぁぃ:私自身、今思うとそうかなと思うのが、昔、学生時代からお仕事をやらせていただいていたんですけど、急に自分のキャパシティに合わない仕事を振っていただいた時とか、すごい時間がない時とか、当日すごい量の台本をいただいたりとかした時に、すごく不安感に駆られて、めちゃくちゃ過食しちゃうっていう時期があったんです。

緊張するときの前は、絶対に何か食べてから行かないとって感じで、それで落ち着くわけでもないし、食べたものも覚えてないんですけど、めちゃくちゃ食べちゃって。

すると、やっぱり肌が荒れたり、見た目とかにも出ちゃったり。それでまたすごく悲しくなるけど、それでも仕事をしてっていうのがずっとやめられない時期がありました。

その時は、今の穏やかになった自分とはちょっと違っていたなと感じるので、すごく悩んでいた時期にあたるのかなと思います。でもその時は、それが普通だったので、全然普通のことだと思ってたんですけど、いま思うとちょっと違うなって思ったりとか。

あとはその頃、その日に起きた出来事を日記に書いてたんですよ。自分の向上にも繋がるかなと思って。

でも、どんどん書くことがマイナスなことが増えちゃって、疲れたとか、休みたいとかってことばかりになっていっちゃったりして、自分と向き合いすぎてつらくなってるなってのをめちゃくちゃ感じていました。

外とか出ても、今なら天気がいいと嬉しいなって気持ちになるんですけど、当時は「太陽が熱くて、こんなに晴れられても困るな」とかよく言ってたらしくて、家族とかにはびっくりしたって言われちゃってた時期がありました。

だから、その時は気付かなかったんですけど、それがサインだったのかなって思いました。

みたらし:サインだって知っておくだけで、例え専門機関には行きにくかったとしても、今日はちょっとお休みしてみようかなとか、湯船にゆっくり浸かってみようかなとか、早めに寝てみようかな、みたいなことができるなと思うから、こういうサインってもっともっと広まってほしいなと思います。

みたらし「臨床心理士になってわかったこと」

ぁぃぁぃ:確かに…。みたらしさんもそういうメンタルヘルスの問題で悩んでいたことはありますか?

みたらし:もう、めっちゃあって。そもそも自分が臨床心理を目指したのも、自分の心に対してずっと不安なものとか、鬱々としたものを抱えていたからなんじゃないかなと思います。

私の場合は、21歳とか22歳くらいの時に、躁鬱病と診断されて、臨床心理士になる前は結構、リストカットをしちゃったりしてて、自分自身もすごく悩んでいたんです。私自身にすごく精神疾患への偏見もあったんです。

それが、臨床心理士になって初めて、「あ、これって別におかしいことじゃないんだ」みたいな、もちろん治ればいいものだったりはするかもしれないけど、別におかしいことじゃなくて、リストカットって言うとヘビーに聞こえますけど、唇の皮を無意識に剥いちゃったりとか、髪の毛を抜いちゃうとか…

ぁぃぁぃ:ありますよね!かさぶたをいじっちゃうとか…

みたらし:そうそう、そういうことも自傷行為の一つで。自傷行為って人間が生まれた時からついてるオプションみたいなものなんだけど、それで自分が苦しんでいるんだったら、治そうとしたりとか、誰かに相談したりとかできるよねって考え方になりました。

それで、自分自身もカウンセラーのカウンセリングみたいなものに通い始めたんですよ。まずは受ける側の気持ちになってみようと思って。

そこで、今もう5年くらい通っていて、今はコロナでなかなか行けてないですけど、月に1回くらいは何かたわいもない話とか、最近あった話とかをしています。別にカウンセリングって悩み相談じゃなくてもいいので。

ぁぃぁぃ:会話する感じですか…?

みたらし:そうです。そうやってカウンセラーの人に話していく中で、自傷行為もしなくなりましたし、ハイになったりローになったりという浮き沈みも無くなって、心は健康的に過ごせるようになりました。


ライブでは、皆さんから事前に募集した質問にも、みたらしさんからお答えいただきました。Q&A;セッションの内容は、こちらから。