首里城火災「二度と起こさない」 那覇消防局が城内で訓練 通報態勢など確認

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 首里城焼失から1年となった31日、那覇市消防局は首里城公園内で火災を想定した同局主催の初の消防訓練を実施した。消防車両10台が出動し、消防職員や同市消防団、沖縄美ら島財団の自衛消防隊など関係者ら約100人が参加した。夜間の火災発生時における通報態勢や進入経路、設備配置を確認したほか、情報共有の手順などを確かめた。

 同日午前5時半、広福門を火元とする火災が発生したと想定。警備員らが火元を確認した後、消防への通報、初期消火を行った。火災発生から約15分後、木曳門近くの防火水槽前に消防車両2台が到着。人力よりも速くホースの延長が可能な動力付きホースカーを稼働させ、防火水槽から約200メートル先の火災現場で素早く放水を開始した。同局によると、ホースカーの導入で隊員の身体的負担軽減、勾配のある城内での移動の迅速化、放水開始までの時間短縮が図られるという。発生から約30分後、想定した火災は消し止められた。

 訓練を終えた島袋弘樹那覇市消防局長は「首里城火災は二度と起こしてはならない。訓練を通し皆で一緒に首里城を守っていきたい」とあいさつした。同局は今後、毎年訓練を重ね、有効な手段を検証する。沖縄美ら島財団に対し、火災予防の指導や消防設備の助言などを行い、防災に向けて連携を強化する方針。

 同財団は、昨年の火災発生時に通報態勢などに不備がみられたことから、夜間の警備態勢の強化、無線機の拡充、消火設備の配置など消防計画全般を見直し、毎月一度、自衛消防団などによる訓練を実施する。