首里城の破損瓦を舞台に活用 Unaー実行委、玉陵で古典音楽を献奏

 那覇市の玉陵(たまうどぅん)で31日、焼失した首里城の破損瓦を再利用して作った舞台を活用した琉球古典音楽のパフォーマンスがあった。

 琉球伝統芸能デザイン研究室や琉球びんがた普及伝承コンソーシアムなどで構成する「Una―」プロジェクト実行委員会が実施した。同プロジェクト実行委員長の山内昌也県立芸術大学教授が、第二尚氏の歴代国王が眠る墓前に、首里城再建への思いとともに歌をささげた。

 山内教授が座る1間(約180センチ)四方の舞台は、首里城の破損瓦と、薄さと強度を兼ね備えた特殊なコンクリートで制作。縁には砕いた瓦を埋め込み、表面には紅型の模様を施して、瓦を砕いた粉で朱色を付けた。

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