パイレーツ・アーチャーら4選手がオプション破棄によりFAに

メジャーリーグ選手会は日本時間11月1日、クリス・アーチャー(パイレーツ)ら4人の選手が来季オプションを破棄されたことによってフリーエージェントとなったことを発表した。これにより、前日までの175人と今回の4人を合わせてフリーエージェント選手は179人となった。2018年7月に若手有望株3人を放出してレイズからアーチャーを獲得したパイレーツだったが、アーチャーはパイレーツでプレーした1年半(今季は全休)で6勝12敗、防御率4.92に終わり、大失敗のトレードとなってしまった。

日本時間11月1日にフリーエージェント公示された4人の選手は以下の通り。

クリス・アーチャー投手(パイレーツ)
ダニエル・デスカルソ二塁手(カブス)
デービッド・フェルプス投手(フィリーズ)
デービッド・ロバートソン投手(フィリーズ)

レイズのエースとして活躍してきたアーチャーは、2018年7月にオースティン・メドウズ、タイラー・グラスナウ、シェーン・バズの3人とのトレードでパイレーツに加入。パイレーツとしては、やや成績を落とし気味だったアーチャーが復調することを期待してのトレードだったが、アーチャーはその後復調できず、今季は胸郭出口症候群の症状を改善するための手術を受けて全休した。

メドウズとグラスナウはレイズの主力選手へ成長し、バズも球界全体でトップ100に入るプロスペクトとして高い評価を受けているため、結果的にパイレーツにとって大失敗のトレードとなった。来季オプションは年俸1100万ドルとなっていたが、これが破棄され、アーチャーにはバイアウトの25万ドルが支払われる。

2年契約でフィリーズに加入したロバートソンも期待に応えられなかった選手の1人だ。ヤンキースとホワイトソックスでクローザーやセットアッパーとして活躍し、故障の少なさも魅力だったが、フィリーズ加入1年目の2019年に7試合に登板しただけで右肘を故障。結局、トミー・ジョン手術を受けることになり、今季は1試合も登板できなかった。来季オプションは年俸1200万ドルとなっていたが、フィリーズはこれを破棄。ロバートソンにはバイアウトの200万ドルが支払われる。

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