F1第13戦エミリア・ロマーニャGP予選トップ10ドライバーコメント(1)

 2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP予選で6番手~10番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■マクラーレンF1チーム
カルロス・サインツJr. 予選=10番手

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 僕らにとって少し難しい予選だった。午前中のフリー走行はポジティブで、マシンの感触がよかったので、もっといい結果を期待していた。でも実際には予選で上位を争う力はなかった。

 Q1最初のランはうまくいかずに2セットのタイヤを使わなければならなかった。それ以降、中団のなかで常に追う立場になってしまった。Q3でタイヤが1セットしかないというのは理想的ではなく、これより上位のポジションをつかむことはできなかった。

 予想していたよりも苦戦しているから、その原因を分析する必要がある。それでも2台のマシンがQ3に進出できたし、明日にチャンスが残されている。ひと晩かけてもう少しパフォーマンスを見出せるようにベストを尽くす。力強いレースを走って、大量にポイントを稼げるといいね。

■マクラーレンF1チーム
ランド・ノリス 予選=9番手

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 今日はいい一日だったと言いたいところだけど、もう少し上に行けたのではないかと思っている。マシンの感触がよくて、FP1から予選にかけて、大きく改善することができた。常に速さを発揮していたが、Q3で最後にマシンからあと少しのパフォーマンスを引き出すことができなかった。最初のランではセクター1でいい走りができたが、2回目のランでは最終セクターがよかった。つまり、ベストのラップをまとめ上げることができなかったんだ。

 マシンは速かったし、もうひとつ上のポジションをつかめるだけのポテンシャルはあった。でもそれ以上は無理だっただろう。単純に前のドライバーたちの方が今日は速かったね。彼らのように0.3秒速く走ることは僕らにはできなかった。全体的に満足してはいるが、もう少し上に行けなかったことが残念だ。

■スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
ダニール・クビアト 予選=8番手

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)

 予想どおり、今朝のプラクティスはとても忙しかった。たくさんの周回を走り、いいリズムをつかむためにいくつかのことを試した。

 予選での自分のラップにはとても満足している。かなり接戦で、最終的に多数のマシンがとても僅差で並ぶことになった。あと0.15秒削ることができれば、すごくいい結果になったとは思うけど、それでも満足できるラップを走れたことは間違いない。

 今日はトラックリミットに注意して走らなければならなかった。僕としては、昔ながらのサーキットで、コースからはみ出すとグラベル上を走る羽目になって、それによって不利になるという形の方が好きだ。今日はQ3進出を決めた後になってようやく限界までプッシュして走ることができた。

 このグリッド位置からなら決勝に大きなチャンスがあるので、それをうまく生かして、ベストを尽くして戦うつもりだ。

■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 予選=7番手

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 このコースが大好きだ。予選では縁石をより多く使って走るから余計に楽しい。

 今日はマシンバランスにかなり苦労した。自分のラップにも、Q3での走り自体にも、あまり満足していない。7番手という結果はひどいものではないけれど、もう少し上を期待していたんだ。

 大勢がほとんど同じタイムを出している。4番手との差はとても小さいのに、そこからポジションが3つも下だなんてがっかりするよ。

 このコースはオーバーテイクが難しいだろうから、難しいレースになりそうだ。Q2で2周走ったソフトタイヤでスタートするわけだけど、最初のスティントを乗り越えれば問題ないはずだよ。レースは明日で、ポイントを得られるのは今日でなくて明日なんだ。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アレクサンダー・アルボン 予選=6番手

2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)とモータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコ

 ものすごい接戦だった。あと0.1秒タイムを削れれば、4番手になっていたんだ。でも全体的に悪くない予選だった。6番手からいいレースができると思う。
 予選序盤はかなり苦労したけれど、だんだんとうまくいくようになってきた。Q3最初のラップでトラックリミットに引っ掛かり、タイムを取り消された。Q3最後のアタックは毎回、いいタイムを出すためにプッシュしたいがそうなるとリスクが高まるという状況にある。もし最初のランでラップタイムを記録していたら、2回目ではリスクを冒してもっとプッシュしたと思う。それでも最終的に上位との差がそれほど大きくなかったからよかったよ。

 ここは幅が狭いコースだし、タイヤのデグラデーションの面からしても、決勝でオーバーテイクをするのはかなり難しいだろう。とはいえ新しくカレンダーに加わったサーキットだから、実際にどうなるかは誰にも分からない。そこがエキサイティングな要素だし、とても楽しみだ。

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