吉本の劇場が収容人数拡大公演実施!客席を見て感動した稲田直樹は「100万ドルの夜景より綺麗」

11月1日(日)より、ルミネtheよしもとをはじめとした全国の吉本の劇場が、収容率を最大80%に引き上げて公演を開催した。

吉本の劇場は、安全・安心に劇場に足を運んでもらうため、マスクの着用、消毒液の設置、60分前後に1回の換気、お客さんへの連絡のための記名のお願いなどは継続しつつ、客席の収容人数拡大を実施。本記事では、客席を77%(354席)まで引き上げたルミネtheよしもと公演『土日祝11時45分の部』の模様をお届けする。

【ネタもコメディも爆笑の連続】

今回ネタ公演に出演したのは、タカアンドトシ(タカ、トシ)、かまいたち(濱家隆一、山内健司)、ウーマンラッシュアワー(村本大輔、中川パラダイス)、とにかく明るい安村、銀シャリ(鰻和弘、橋本直)、アインシュタイン(稲田直樹、河井ゆずる)、ミキ(昴生、亜生)の面々。

トップバッターを務めたアインシュタインは「たくさんお客さんに入っていただきまして」「久しぶりの光景ですね」と感慨深げ。笑い量が今までの倍になったと大喜びします。その後も、タカトシが安定感抜群の漫才を見せつければ、安村は「安心してください。履いていますよ!」の人気ネタでお客さんの心をわしづかみ。銀シャリはアドリブも飛び出すやりとり、ミキはおなじみの兄弟喧嘩を披露、ウーマンは村本の一人喋りにパラダイスがツッコミを入れ、かまいたち山内は登場するなり、お客さんにとんでもない質問を投げかけるなど、コロナ前と変わらない爆笑を巻き起こした。

スペシャルコメディでは、石田靖、シベリア文太、水玉れっぷう隊・ケン、カートヤング、三瓶、ピクニック、赤松新、シューレスジョー、シマッシュレコード、エグスプロージョン、スパイク・松浦志穂、光永が出演。こちらは笑いあり、音楽あり、ダンスありの構成で、来場したお客さんも大満足の公演となった。

イベント終了後、出演者に話を聞いた。

<アインシュタイン>

――久しぶりに多くのお客様の前でネタをされたと思います。振り返ってみていかがですか?

河井「改めて8割近いお客さんが入った状態で漫才すると、笑い声の厚さが全然(違った)。“そうやこれこれ”っていう。持ち時間10分やったんですけど、気抜いたら20分くらいやってしまいそうなくらい楽しくて、ありがたい気持ちでいっぱいでした」

稲田「登場したときの景色が全然違うというのがあって、見たことはないんですけど、100万ドルの夜景よりきれいでしたね」

河井「見たことないんやったら説得力はないけど」

稲田「あ、そうですか! じゃあ見たことあります!」

河井「そんな豪快なウソつかんでええねん」

――これから劇場に行きたいと思っているファンの方にメッセージをお願いします。

河井「劇場としては感染拡大防止のための対策もきっちりとっていますので、安心して劇場に遊びに来ていただけたらと思います」

稲田「マスクでアゴがカサカサになっていると思いますけど、ワセリン塗ったらマシですよ!」

河井「最後に言わなアカンのそれ!?」

<かまいたち>

――久しぶりに多くのお客様の前でネタをされたと思います。振り返ってみていかがですか?

濱家「全然笑いの量が違いましたね。ワーッとくる感じに厚みがあって、やっていて気持ち良かったです」

山内「懐かしいというか。“(お客さんが)昔こんなに入っていたんや”っていう。すっごい違和感がありました」

濱家「確かに。少なかったら笑うのもけん制するんですけど、笑っている人が多ければ多いほど盛り上がっていくんでね。やっている方も楽しかったです」

山内「前に戻してほしいです……」

濱家「え? 空席あったときみたいに?」

山内「うん。あっちに慣れちゃったんで」

濱家「いやいや今日ので良かったでしょ(笑)。あと気持ちも乗りすぎまして、持ち時間10分なんですけど、アドリブ入れすぎて“オーバーしたかな?”と思ったら、9分24秒でした(笑)」

――これから劇場に行きたいと思っているファンの方にメッセージをお願いします。

濱家「世の中的に暗い話題も多いので、吉本の劇場に来て笑っていただきたいです」

山内「ぜひ! もしプレゼントをいただけるなら僕はスタバカードが嬉しいです」

濱家「そんなんアカンねん。あと、スタバカードはお金やから。『お金ください』って言っているのと一緒よ?」

山内「3,000円が嬉しいです!」

<ミキ>

――久しぶりに多くのお客様の前でネタをされたと思います。振り返ってみていかがですか?

昴生「いや~めちゃくちゃ盛り上がっていましたね」

亜生「大爆笑でね」

昴生「……正直そこまでじゃないのよ」

亜生「気持ち良かったですね。ここ何か月間かお客さんが少なかったので、“玉”見たいな、まとまりのような笑いがありました」

昴生「何なんそれ」

亜生「真面目に答えているんやん」

昴生「僕らの力も必要ですけど、お客さんがいかにまとまっているかが必要で。前やったら、ソーシャルディスタンスでぽつぽつ座っていたんで“あんまりまとまりがないな”って思っていたんですけど、今日出て行ったら、お客さんがひとつになっていてね。最終的には玉のような笑いがバッときたんで」

亜生「俺が言うたキラーフレーズやけど? テロップになるやつ」

昴生「過大評価してんのお前だけやで? テロップにもならへん」

――これから劇場に行きたいと思っているファンの方にメッセージをお願いします。

昴生「“大丈夫かな?”って思うところもあると思うんですけど、吉本は感染対策しっかりしています。ぜひ来てください」

亜生「皆さん劇場に来て、大笑いして帰って行ってください!」

<銀シャリ>

――久しぶりに多くのお客様の前でネタをされたと思います。振り返ってみていかがですか?

橋本「演者としてはお客さんが増えると笑いの量も増えるので、乗せていただきました。僕らや劇場スタッフも含め、お客さんに安心・安全に見てもらえるように全力で頑張っていますので、今日も楽しんでいただけたのかなって思います。僕らも笑顔になりましたし、久しぶりに見た光景でしたね」

鰻「浮かれている場合じゃない。より気を付けないと! これからより徹底して対策させてもらいますんで」

橋本「いやいや、俺ら支配人じゃないから。でもやっぱりお客さんが入るとグルーヴ感は出ますよね。笑いが連鎖していってね。正直……めちゃくちゃウケましたね(笑)。対策でお客さんが少ない時も熱量がすごくて“少ないな”っていう感覚がなかったんですよ。でも、今回改めてお客さんが入っているのを見ると、一体感はありましたね」

鰻「でもまだ8割。喜んではいられないんですよ!」

橋本「今の時点の喜びを感じようぜ? (鰻は)“まだ足りない。まだ足りない”って死んでいくタイプやね。ただ……今日はウケましたね」

鰻「もう自分で言うのやめて。一番カッコ悪いよ?」

――これから劇場に行きたいと思っているファンの方にメッセージをお願いします。

鰻「安全なので、ぜひ来てください!」

橋本「お待ちしております」

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