芦北町の炊き出しチーム、被災者支援活動を一区切り 店再開へ

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住民に炊き出しの弁当を手渡し談笑する濱口かつよさん(右端)と佐藤直子さん(右から2人目)=27日、芦北町

 熊本県芦北町でクッキーなどの商品開発・販売を手掛ける佐藤直子さん(49)と、食堂「味乃なじみ」を営む濱口かつよさん(49)は7月豪雨後、町内の5人とともに炊き出しチーム「IBUKURO(イブクロ)」を結成、文字通り被災者の胃袋を支えた。28日、八代市坂本町を最後に活動は一区切り。今後はそれぞれ仕事を再開し、地域を支える。

 豪雨では佐藤さんの自宅が被災、濱口さんも店舗が床上浸水したが「復旧作業に追われ、食べることもままならない人たちを支えたい」と、炊き出しすることを決意。これまで約10回にわたって被災地の公民館などで弁当やカレーなどを提供してきた。一度に150食を用意したこともあるという。材料費は熊本市の一般社団法人BRIDGE KUMAMOTO(ブリッジクマモト)の基金を活用。活動に賛同する町内外の住民から食材の提供も受けた。

 27日は、芦北町道川内の船津公民館でハンバーグ弁当50食を作り、振る舞った。住民たちは「まだ台所が使えないので助かります」と、うれしそうに受け取っていた。

 被災から4カ月。イブクロは活動にいったん区切りを付ける。「復旧のスピードはそれぞれで違うけれど、町が少しずつ前進していると感じる」と佐藤さんは振り返った。今後、佐藤さんは自宅を改修してカフェを開く。濱口さんも店の修復を進め、営業を再開する。いずれも11月下旬のオープンを目指しており、「これからも食を通して地域を元気にしていきます」と、笑顔を見せた。(山本文子)