エイサー披露で地域明るく 石川の城北青年会 旧盆中止も住民から応援受ける

 【うるま】うるま市石川の城北青年会が10月25日、区内でエイサーを踊った。新型コロナウイルス感染症の影響で、8月31日から9月2日の旧盆は道ジュネーが中止となったが、青年らは何とか実施できるよう模索を続けてきた。

 旧盆が過ぎ今年はもう踊らない予定だったという。しかし新型コロナの暗いニュースが続く中、地域のために何かできることはないか、みんなで話し合いを重ねてきた。「自分たちにできることはエイサーの演舞だ」と実施を決意した。

 地域住民からは「ぜひやってほしい」と応援の言葉を掛けてもらったことも後押しとなった。

 例年なら旧盆で3日間実施する道ジュネーも今回は1日に短縮。演舞しながら練り歩くこともやめ、演舞場所へ移動する際は歩くだけにした。青年会の松田光会長は「実施できたのは地域のおかげ。コロナ禍の中ためらいもあったが、終えた今はほっとしている」と語った。

 自宅の前でエイサーの演舞を見た84歳男性は「今年は旧盆での道ジュネーがなくて寂しかったが、今日久しぶりに見られて良かった」と話した。

 自治会や青年会が利用する城北公民館は8月に完成したばかりだが、新型コロナの影響で落成式ができずにいた。今回のエイサー実施は新公民館完成にも花を添える形となった。

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