高校生1万人署名実行委 核廃絶へ条約の意義訴え 発効決定後初 長崎市

核兵器の廃絶に向け、協力を呼び掛けた署名活動=長崎市、JR長崎駅前高架広場

 高校生1万人署名活動実行委員会は1日、核兵器禁止条約の来年1月の発効決定後初となる街頭活動を長崎市内で実施した。高校生は「核兵器廃絶につながる大きな一歩」と条約発効の意義を強調し、署名への協力を呼び掛けた。
 この日は9人の高校生が参加。被爆地の高校生として条約発効を歓迎し、平和な世界を目指していく決意を記したビラも配布した。
 核兵器の開発から使用まで一切を禁止する同条約を巡っては、10月24日、発効に必要な批准国・地域が50に達した。来年1月22日に発効する。米国の「核の傘」に頼る日本は条約に参加していない。
 第23代高校生平和大使で通信制のN高2年の大隈ゆうかさん(17)は、条約発効が決まり「これまでの活動が無駄じゃなかった」と実感。「私たちにもっとできることがないか考えていきたい」と気持ちを新たにしていた。

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