FC琉球2連勝 前半で流れつかみ3点 阿部が2ゴールで存在感

 サッカー明治安田J2の第30節は1日、各地で行われ、FC琉球は埼玉県のNACK5スタジアム大宮で大宮アルディージャに3―0で勝利した。2連勝で9勝15敗6分けで勝ち点33。順位は18位のまま。琉球は少ないチャンスを確実に決めて前半で3得点。後半はボールを回され主導権を握られたが無失点に抑えた。次戦は4日、午後7時から山梨中銀スタジアムでヴァンフォーレ甲府と戦う。

前半で3点 阿部存在感 3―0で大宮下す

 前の対戦でも5―0と大勝している大宮に琉球が前半で3点を奪い、試合を優位に進めた。阿部拓馬が存在感を示した。放ったシュート3本中2得点と決定力が光った。

 出だしの8分、コーナーキックからのこぼれ球を確実に決めて先制点。2点目は19分、右サイドの風間宏矢が長いクロスを放り込み、ゴール前で受けた阿部が左隅に流し込んだ。

 若い力も躍動した。中盤を左右交互のパスで切り崩し、最後は大学生の上原牧人が思い切りのいいミドルシュートでネットを揺らした。上原は7月からチームに合流した特別指定選手。J初ゴールで勝利に貢献した。「ボールが流れてきたので振り抜くだけだった。きつい時間帯もみんなでサポートしながら無失点で乗り切れたのは大きい」と喜んだ。

 樋口靖洋監督も「上原はダイナミックなプレーが持ち味でいいプレーをしてくれた」と評価した。

 後半は細かいパス回しで終始ボールを支配され、我慢の時間帯が続いた。ピンチの場面もあったが、GKのダニー・カルバハルのファインセーブなどで無失点に抑えた。

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