オンライン“ポーター賞 競争力カンファレンス2020” -第20回ポーター賞受賞企業の戦略を解く-

2020年11月4日
一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻 ポーター賞運営委員会-ポーター賞サイト

ポーター賞は、2001年に創設し、毎年、独自性のある優れた戦略を実践している企業・事業を表彰しています。本年度は、下記の4企業・事業に決定しました。(順不同)

株式会社トリドールホールディングス 丸亀製麺事業(株式会社 丸亀製麺 )

株式会社ミルボン

株式会社ヤッホーブルーイング

楽天銀行株式会社

毎年一橋講堂で実施しておりました競争力カンファレンスは、本年は、12月2日(水)にオンラインにて開催いたします。

プログラムは、「ハーバード大学マイケル・E・ポーター教授によるの基調講演」と、受賞企業各社トップによる自社の戦略の説明と、各社のユニークさについて視聴者からの質問に楠木教授が答えるセッションで構成した「受賞企業の戦略」です。

参加ご希望の方は、ポーター賞サイトの「受賞式・カンファレンス」のページからご登録ください。

https://www.porterprize.org/news/2020/10/29081015.html

オンライン “ポーター賞 競争力カンファレンス2020”

◆ 開催日時 :2020年12月2日(水)13時から15時予定

◆ 開催方法 :オンライン

◆ プログラム

* 一橋ICS:一橋ビジネススクール 国際企業戦略専攻

▦ You Tube同時配信:You Tubeで、和英2言語で同時配信します。定員に達した場合You Tubeでご覧ください。なお、カンファレンス開催日以降も視聴可能です。

第20回ポーター賞 受賞企業・事業

※ コメントは受賞理由の要約です。詳細は、12月2日、「競争力カンファレンス2020」で発表し、
ポーター賞サイト(https://www.porterprize.org/)に掲載します。

(順不同)

株式会社トリドールホールディングス 丸亀製麺事業(株式会社丸亀製麺)

打ちたて茹でたての讃岐釜揚げうどん店、「丸亀製麺」を運営。国内862店舗、海外228店舗(2020年10月現在、同社ホームページより)。

平均顧客単価570円と手ごろな価格帯ながら、国産小麦のみ使用、店で毎日うどんを打ち、茹でたてで供する、時間と共に味と香りが変わりやすい出汁は一日に何度かひくなど、美味しさにこだわる。オープンキッチンとなっており、うどんをゆでる様子などを見て楽しめる。セルフサービス式でトッピングを選ぶ仕組みのため、多少の列ができていても実際の待ち時間は短く、また、席の回転も速い。手ごろな価格、本格的な味、臨場感、速いという、新しい価値提供の組み合わせを実現。

従業員教育、モニタリング、権限移譲の組み合わせで、店に分散したオペレーションの品質確保と現地適応を両立。国内店舗は直営店のみ。

株式会社ミルボン

美容室専売のヘアケア商品を製造、販売。一般消費者向けの製品は扱わない。

「美容室の増収増益につながる」事を第一の価値提供とし、製品開発においては、先端の美容師にしかできないような技術も製品と技術マニュアルに落とし込み、教育支援を提供することにより、多くの美容室が、顧客が求める高度なサービスを提供できるようにする。

美容室への営業・教育支援の「フィールドパーソンシステム」という仕組みを持ち、営業担当社員と教育担当社員が、美容室の成長を支援する様々なサービスを提供する。

株式会社ヤッホーブルーイング

エールビールに特化したクラフトビール・メーカー。市場の主流であるラガービールは扱わない。

顧客からの強い共感を得ることを目標に、個々の製品に明確な個性を持たせている。そのために、具体的なペルソナを念頭に、100人に一人が強く共感することを目指した製品開発で、個性的な味わい、製品ネーミング、パッケージを開発。常時10種類を提供。「よなよなエール」などの全国に流通している主力製品についてはキリンビールに製造を委託。自社工場では製品開発を主に行う。

「熱狂的」レベルでファンとの関係を築くため、リアル・オンラインでファンが集まるイベントや参加型プロモーションを開催。

楽天銀行株式会社

対面の店舗や自社のATMを持たないインターネット銀行。868万口座(2020年3月末)は国内ネット銀行最大。普通・定期・外貨預金、振込・引落・インスタントメッセージを使った送金、住宅ローン・カードローンなどから、資産管理ツールの提供、など幅広くサービスを提供。

「より便利なサービスをより安価に」を価値提供と掲げ、徹底したデジタル化による低コストを達成し、他社より高い預金金利や低い住宅ローン金利を提供。システム開発を自社で行い、素早く新サービスの開発をする。また、サービス間の移動をスムーズに行なえるなど、顧客体験の質も向上。

楽天市場や証券など、楽天の他の事業と共通の楽天IDを使うことによって、共通のポイントプログラムを活用。

以上