パナソニックと小田急百貨店、施設内の混雑状況データを収集して密を回避する「安心ゲートソリューション」の実証実験を開始

新宿駅周辺は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い38.5%の来訪者が減少し、現在もエリア内の経済活動において大きな影響を受けている。一方、消費者の外出自粛等の解除後にやりたいこととして「デパートや店舗での買い物」というニーズは27.6%と高く、ECサイトによる購買体験が普及した現代においても、実店舗におけるリアルな買い物体験が求められている。パナソニック株式会社と株式会社小田急百貨店は、人々の安心・安全な外出を可能にする「安心ゲートソリューション」の実証実験を開始した。同実証実験では、非接触で測温を行いながら除菌ができる「安心ゲート」を小田急百貨店新宿店の出入口である中央口・モザイク通り口・カリヨン北口の3箇所に設置して行う。安心ゲートソリューションは、エリア一帯に設置した安心ゲートなどから様々な施設の混雑状況データを収集する。鉄道などの混雑情報とも組み合わせ、来訪者に密を回避するための場所、時間帯、ルートなどの情報を提供する。加えて、店舗・施設に対して、来訪者の年齢、性別、滞在時間、店内回遊ルートなどの情報を可視化して提供することで、より良い売り場、サービス設計を支援する。

また、安心ゲートは、店舗などの出入口に設置することで完全非接触で除菌・測温を行うとともに、混雑度を検知することができる。具体的には、スプレーによる手指の除菌に加えてミスト状の電解除菌水を足元に噴射して除菌するほか、カメラで顔の位置を検出し、その表面温度を測定する。さらに、店舗や施設の内の混雑状況を検知するとともに、来訪者の属性(年齢・性別など)の傾向を把握する。

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