「今こそ つながりを」 葉山駅伝、感染策講じ実施へ

声援を受けながら次々とゴールする参加者たち(過去の開催から)

 コロナ禍で全国の駅伝大会が中止となる中、毎年恒例の「葉山駅伝」(葉山町民駅伝大会)の実行委員会は、来年1月24日に開催することを決めた。子どもから大人までたすきをつなぎ、例年2千人以上が集まる同駅伝は「みんなで一つになり楽しむ特別な日だから」と、ソーシャルディスタンス確保や沿道の声援中止などの感染策を講じて実施する。

 36回を数える同駅伝は、町立一色小学校(同町一色)を起点とした周辺の計約10キロ(5区間)を走る。「子どもに大人、若年性認知症、肺がん患者にプロランナー。誰でも一緒に走れるから楽しい」と実行委の伊藤弘道さん(60)。応援に多くの人が駆け付け、運営や交通整理もボランティアが担う。年々輪が広がり、10年で選手は430人から650人、協賛は60店から100店に増えた。

 コロナ禍で駅伝やマラソン大会の中止が相次いでいるが、中川六郎実行委員長(74)は「つながりが分断されがちなコロナ禍だからこそ、みんなでつくる駅伝を続けたい」と話す。参加者は12月1~3日に町陸上競技協会ホームページで申し込む。

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