全国高校サッカー県大会 きょう準決勝 国見VS創成館、長崎南山VS長総大付

準々決勝でPK戦を制し、喜びを爆発させる長崎南山の選手たち=長崎市、十八親和銀行フィールド

 サッカーの第99回全国高校選手権長崎県大会第5日は3日、雲仙市の県立百花台公園サッカー場で国見-創成館(11時)、長崎南山-長崎総合科学大付(13時30分)の準決勝が行われる。シード4校による実力伯仲の混戦模様。冬の全国切符を懸けた戦いは大詰めを迎えている。
 国見はプロ入り内定のストライカー中島、身長190センチのDF山田、切れ味鋭いアタッカー本川らタレントがそろっている。一方、大会前から指摘されていた守備の不安は拭えておらず、いかに改善できるかが10年ぶり優勝のカギを握る。
 創成館はここまで無失点で手堅く勝ち上がってきた。どの選手も足元の技術が高い一方、守備時に球際で激しく戦える点が強い。MF岩﨑が蹴るセットプレーの質も高く、どこが相手でも接戦に持ち込めるチーム力がある。
 長崎南山は勝負強さが際立つ。3回戦は0-0の後半に5得点。島原商との準々決勝は防戦一方の延長戦を耐え抜き、PK戦をものにした。過去8大会中7大会は長総大付が制しているが、2015年だけは長崎南山が優勝している。
 長総大付は余力を残しながら、危なげなく勝ち上がっている印象だ。シュートを打って攻撃を終わり、いい態勢で守備を始める意識が浸透。MF別府やGK梶原ら昨年の全国舞台を経験した選手も多く、V候補の筆頭に挙げられる。


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